冒頭キャラミステリー杯
冒頭キャラミステリー杯の感想置き場
読み違えていたりしたらすみません。いろいろやらかしているかもしれないけど、あんまり怒らないでね……。最後の方に総評あります。
あと自分の感想書いて自分で褒めたりしてるけど、カムフラージュなんで笑わないで下さい。泣きます。
※ネタバレがめっちゃ入ってるんで気を付けてください。
1. ゲンジツセカイ・オンライン
お姉さんポジションは先輩か。難しい話が進む中で謎が丁寧に撒かれているのが個人的に好き。物理学、哲学とコロコロ変わっていくのは人を選ぶかもしれないが自分は好き。パラダイムシフトの話には懐かしさを感じた。
ラストでびっくりした。壮大なミステリになりそう。ところどころあるギャグが好き。サイコとか。
正直言うと、文章力はかなり高いと思うけど、「!」の使い方とかに結構独特な書き方を見るので、公募畑の人ではなさそうだなって印象。
**
個人的にはこの小難しいノリでガンガン進めていってほしいところです笑
でも先輩が失踪したとなると、このノリを使うの難しいかなぁ。先輩が見つかったら是非このノリをぶち込んでほしいです。先輩が死んでないことを祈る。
2.墓荒らしジョーンズの消えたゾンビ探し
主人公が墓荒らしというのが面白い設定で、ファンタジックな世界観にうまく溶け込んでいると思った。個人的にバディものが好きなのでぜひ連載してほしい。ただ、謎がかなり高度だと思ったので、これ連載するにはハードルがかなり高い気がするけれども……。
自分は体言止めがあまり好きではないが、これは使い方が上手いと思う。あと終わり方がthe第一話って感じでいいと思う。
勝手なイメージだけど中編になりそう。自分の推しは警部ですね。
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前も言ったけど、動くゾンビってめっちゃトリックが難しそうな気がするんですが……。あと、他の方からも高評価を得ている通り、すごく話の流れがハイレベルなんですよね。つまり、これめっちゃ続き気になるので連載よろしくお願いします笑
3. 仮想心理は騙らない
タイトルが好きで楽しみにしてたやつ。情景描写が思ったよりも濃くてびっくりした。もっとSFぽいのが来るかなぁって勝手に思ってたので。でもVRが出てくるあたり、SF感がある。被害者にVRで話を聞くというのが新しくていいと思った。
僕が有栖さんをめちゃ愛してるのが伝わってきて、いい感じに話をマイルドにしてるなぁと思った。これが連載作になって僕が犯人だったりしたらマジでぶったまげるぞ。終わり方、続き気になるなぁって感じで面白かった。
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他の方も推理されてますが、慧兎くんが結構有力な容疑者であり重要参考人なので、信用できない語り手なんですよね。一人称にしてるのはわざとだと思うので、それをうまく使ってくるのではないかと予想。連載が楽しみです。
4. 顔のない黒いスフィンクスは『人間』を問いかける。
スフィンクスの問いの話。ああ人間ねと思ったらまさかオイディプスとは。そこから既に惹きつけるよね。
蝶子さんのシーン、これ戦前が舞台だったとしたらめちゃくちゃ映えるなぁって妄想した。自分の中ではこれは昭和初期の汽車の中です、自分の中では。
まあその直後にぐっと現代に引き戻されるんだけども。あと、これも謎のハードルがすごく高いので、連載するとなったら結末考えるのめっちゃ大変そう。連載待ってます。
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序盤の作品全部ハイレベルなんですよね。文章もうまいし、続きを凄く見たい。この先の流れを勝手に予想すると、過去の話と現在の話が交互に来るか、いいところで過去を持ってくるか。いずれにせよ、二つの時系列を持ってこれる時点で高度なんですよ笑 どう来るのかなぁ。第三の流れかも。楽しみ。
5. 魔法の匣を開けたなら
冒頭からめっちゃうまい。科学と魔法が上手く溶け合っている独特の世界観になってるなぁって思う。ファンタジーとミステリって水と油とは言わないが、合わせる難易度が高い分野二つなので、端的に言って凄い。
かっこの使い方とか、記号の使い方から見て、普段はファンタジー畑の人ではないかと妄想。外れていたらすみません。
あと、故人の浮気が衆目にさらされるシーンで爆笑した。
でも最後、死体がちゃんと転がったので、結構重いミステリになりそう。連載楽しみです。
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ゲームあまりやらないんですが、アイテムボックスの特性をうまく利用したトリックになるのではと妄想。リアルとファンタジーが混ざったトリックでもおいしい。ファンタジー系ミステリは少ないので、かなりオリジナリティの高いトリックになるのではないでしょうか。
6. 鏡昌はアキラめない
学園都市ものいいですなぁ。学園都市ものを読むといつも若さと熱さがぶひゃーって自分に降ってきて圧倒されるんだけど、この作品もその描写がうまい。噂が噂を呼ぶとかまさにそんな感じですよね。
その割に事件がすごく重くて、でもその分ミステリとしてはかなり重厚になりそう。がっつりとした事件に、そこから枝葉を延ばした謎のかけらっていうつくりがうまいです。いっぱいキャラが出てきて、これぞキャラミス。
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これ、ストーリーが進むと同時に事件も進んでいく系だよね、死体増える的な笑 こういうのすごく好き。タイトルと主人公の名前がちょっと違うのがまたポイントになるんじゃないかなぁと妄想しています。ムフフ楽しみ。
7.加害者家族と一抹の嘘
加害者家族と被害者家族の話。
銀行強盗があったと思ったら、次の瞬間には銀行爆発するんかい。
主人公がイケメンとのこと。イケメンは正義。
これ連載化するの絶対無理でしょ。だって解決しなきゃいけない事件が多すぎるもん……。連載になったら超絶長くなりそう。
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これ絶対警察内部に犯人がいるやつだよね。主人公、警察官だしね。犯人は薄々わかってるけど、ゴールに向かって丁寧に追い詰めるって過程が好きなので、連載ではそんな感じにしてほしい。
8.歌い踊る捜査線-5段重ね殺人事件-
お、ザ・ミステリ。自分はこういう定番ミステリが好きなのでサクサク読めました。
警察官たちが歌を歌いだすコミカルさが、意外と定番ミステリに合ってて悔しいけど笑いました。ニューヨーク市警と勝負してんのかよ。でもちゃんとミステリの謎が散りばめられてるのはうまいと思う。
でも事件自体はめっちゃややこしいですよね。歌のコミカルさで分かりにくいけど、事件は複雑で重くてなんか壮大なトリックがある感じ。これ連載したらめっちゃ読みに行きたいけど謎のハードルめっちゃ高くないですか。でも連載楽しみにしてますね。ぜひ連載してください。
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殺害順が大事になってきそうな感じなので、地味にストーリーに法医学系も混ざってきそう。これで犯人が警察官やったら笑うで。重いし。でも重くてもこの勢いだったら笑い飛ばせそうなのがいいところ。(このノリで続きをずっと進めてほしいけど、さすがにしんどいし、やらないかもな……)
9. 迷い人の探偵さん
探偵が主人公になる作品はこれが初めてではないだろうか。普段はだらける探偵さんって定番だけど、それがいいんですよね。かと思ったら、意外と異界とか魔法とか出てきてびっくり。会話とかは結構現実ベースなのに、そこにファンタジーを混ぜてくるミステリはかなり珍しいんじゃないだろうか。と思っていたら、まさかの逆。騙されたぁ~! チャレンジ作ですが、すごく期待できると思います。
冤罪を晴らす系のミステリはかなり難しいと思いますが、連載お待ちしております。
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トーコちゃん、絶対有能なやつ。皆さん言ってらっしゃるけど、自分もトーコ推しなんですよ。探偵とトーコのコンビ、そして助手?のトール。このトリオめっちゃいいよね。異世界探偵ってだけで面白いので、ほんと連載楽しみ。連載してください。
10. 妖精探偵リッカの事件墓
事件「墓」て。そこで実はめっちゃ笑ってました。あと、アザナエルとかネーミングセンスめちゃいいっすね。
ファンタジック系ミステリ(今回意外とそういう作品が多くて驚いていますが)ながら、ファンタジー要素の設定がかなりしっかりしているのがいいと思いました。自分はファンタジー全然読まないので、的外れだったらすみません。
物語の中で提示される謎が、ちゃんと世界観にちゃんと沿ってるのが好印象。短編になりそうだけど、連作にしてほしいなぁ。
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他の方も仰ってましたけど、リッカちゃん超かわいいよね。探偵のキャラが立ってるのすごくいい。主人公のハイテンションがずっと続いたら読みやすそうだけど、さすがに全編丸ごとハイテンションは疲れちゃうかも(主人公が笑)。でも短編連作にしたら全然平気なので是非~!
11.機巧ロンド
機関車とか出てきて、おっ日本が舞台何だろうかと思ったら恐らく外国ですね(多分ドイツ)。
少女と少年の掛け合いが微笑ましい。それを読んでたら、おっ探偵なのか~ってなって、そこからさらに読み進めていたら死体が転がったぜぇ~。重いミステリになりそうな予感。そして、錬金術師が死ぬという時代と属性がわかる情報の撒き方がうまいし、慣れてるなぁって思う。
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独特の世界観がめちゃいいんですよね。前も言ったけど、これ重そうなミステリになりそうなんだけど、それを主人公二人の穏やかな世界観で解決したら死ぬほど面白いよね。でも恐らくそんな感じになりそうなので楽しみ。
12.VISION-死神の未来予報-
詩的な文章で話が進んでいくの、すごくうまいなぁ。素の文章力が高いんだろうなぁと思いました。
自分は現代系のミステリが好きなので、すーっと読み進められました。あと、尾行が下手くそな探偵と、それに呆れる警察官。そして探偵は他者の記憶をさかのぼることができる。まさに現代キャラミスって感じですごく好み。設定が上手い。
六人死んでる話ですし、結構謎が撒かれているので回収が大変そうな話ですが、連載が楽しみ。ぜひ連載してください。
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ミステリとなると、能力系ってチートなので難しいんですけど、これ絶対異能をうまいこと使ってくる作品になると思う。個人的には死神ちゃんが好きなので、いっぱい登場してほしいなぁ。
13.長柄さんの奇怪な珍事件簿のようなもの(仮)
冒頭クソ笑いました。こんなのずるいわ~。レモン汁はpH2とかなので危険だから、みんなも目に浴びたら救急搬送しような。というのは置いといて。
事件設定が現代学園キャラミスにぴったりの事件で、日常系のミステリとしてすごく強いと思う。長柄さんのキャラもいいし、キャラミス書いたことある人が書いているのではないかな。
長柄さんのキャラがめっちゃよすぎる。連載頑張ってください。
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「レモン汁が目に飛んでぎゃんってなる」この描写で毎回笑うんだけど今回も笑わせてもらいました。柳本さんにガチ恋してしまって、個人特定に躍起になってるストーカーが犯人とかだと面白いな。短編連作になったら死ぬほど面白いシリーズになりそう。
14.青春ハーレム男の事件ノート
タイトルは軽い感じだったので、まさか生首が出てくるとは思わなかった。でもめっちゃ好みなので最高です。ごちそうさまです。
でも台詞はめっちゃテンポ良くて、ガンガン進んでいくのがすごくいい。主人公が探偵なのかなと思って読み進めていたら、キャラがどんどん出てきて探偵が出てきた。この流れ、わかりやすくて好き。構成が上手い。
最初に事件を持ってきて、冒頭にキャラ紹介というのはうまい。連載楽しみです。
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キャラいっぱい出てくるので、かなり難しいミステリになりそう。犯人もトリックも全くわからん。ところで作者さん、たぶんグロ描写が上手い人なので、ホラー系ミステリも強いんじゃないかしら。ここから後、バンバン死体が出てきたら面白いですねぇ~。楽しみ。
15.そして探偵は影になる
刑事と探偵っていうコンビめっちゃいいですねぇ……。女刑事とイケメン(?)名探偵、キャラミスしてて最高。
何がいいって、名探偵が女刑事につれないところがいい。最初から仲良くやってるのもそれはそれでいいんだけど、雨降って地固まるというか。全体的に話の流れがスムーズで読みやすくて、かつ話がちゃんと進む。めちゃくちゃいい。頭一つ抜けてる。
これ確実にミステリめっちゃうまい人が書いてますね。書籍化作家さんかな。
**
かなりお気に入りの作品なんですけど、絶対連載しますよね? このバディをここしか出さないなんて、もったいないofもったいないですもん。ふふふどんな事件が起こるんだろう。これもストーリーが進むにつれて死体が増えそうなイメージ(妄想です)。書籍化楽しみですねぇ。
16.表裏同体『君が悪ければ僕も悪い』
独特のタイトルがすごく気になっていた作品。
高校のミステリなのに突然現れる死体、しかも死んだのは騙りての彼女となると、それは一見ミスマッチなんだけどそこがミステリらしくていい。かなりの本格ミステリさを感じる。
有名ミステリで言えば、市立高校シリーズとかが割と似ていると思う。つまり堂々のキャラクター本格ミステリですね。
謎解きが早く見たい。あ、僕と彼の関係は「シャムの双生児」説を推しています。別々に取り調べられているはずなのに同じ部屋で取り調べられてるので~。
**
何度読み返しても、やっぱり僕と彼はシャムの双生児なのではないかなぁ……? タイトルが表裏同体だしなぁ。二重人格も考えたけど多分違うんだよね。本庄にはこれが限界ですわ。はよ答え見たい。きっと面白いし。
17.我が家の座敷童は名探偵
疲れたOLを出迎えるショタ(※犯罪臭がする言い方)いいですなぁ。こういうコンビは全く想定してなかったけど、すごくいい。最高。
ほのぼのとした関係性をじっくり表現してくるので、内容がすーっと入ってきてすごく読みやすい。主人公の律お姉さんがお人好しなのもまたよし。キャラミス感が強くて癒される。
キャラめっちゃ良くて強いしか言ってないけど、それが最高だからしょうがない。すごく続きが読みたいです。
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続きを書くとしたら、OLとショタのドタバタコメディ&ミステリになる予感がするんだけど、座敷童が人に見えなくて苦労するとかありそうだなぁ。ちなみに、今回の事件のトリックと犯人は全然わかっていません。これも短編連作にしたら面白そう。キャラ立ってると短編連作にしたらめっちゃ強いんですよ。
18.隙間探偵~隙間女は謎を解かない~
冒頭ずるいwwwこんなの引き込まれない方が難しいわい。
金田一耕助を模した金田っていう設定が強すぎる。しかも語り手かよ。
探偵が人外っていうのはある意味王道なんだけど、これはすごく面白い。見たことない。そして最後に五つの首つり死体。謎までキャッチーなのずるいですわ。
あ~設定が強すぎる。これぞキャラミス。もう絶対面白いの確定。連載で読みたいです。
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隙間探偵ってあるから、零子さんが探偵なんじゃないかと思いつつ、タイトルに謎を解かないって入ってるから、実は僕が探偵役として謎を解くのではないかと。これも連作にして、毎回零子さんが謎を見つけるってのアリですよね。コ◯ンみたいに、毎回なぜか事件に出くわすんじゃなくて、こっちから謎を見つけに行ってるのもすごく自然でいい。
19.エビフライ・エフェクト
出ましたね。これずるいですよ。タイトルやばい。タイトルセンスにめっちゃ嫉妬してます。
話の内容もまた良いんですよね。バタフライエフェクトとエビフライエフェクトをちゃんと回収してくるのには唸らされましたね。ギャグもうまい。キャラは東條と僕の二人しかいないんだけど、だからこそ関係をちゃんと描けてますね。
全体的にバランスがいい。これは名作の予感。
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ボケとツッコミを繰り返す構図、何度読んでも面白くて好きなんですよねぇ。バタフライエフェクトの名の通り、事件が事件を呼んで巡り巡って事件が解決したら面白いなぁ。そういえば、最後に探偵役が確定するのもまた良い演出なんだよなぁ。
20.刑事九十九結衣はヴァンパイアなので利き血ができます。
またタイトルに力振りやがって……。タイトルがいい作品は絶対にそれだけで読ませる力がめちゃくちゃ強くなるので鋭いんですよね。
タイトルにあらがわず、ギャグが強いのがいい。その割に序盤から事件が出てくるので、すごくミステリとして読みやすい。ヴァンパイアが事件に関与するという設定もナチュラルでいいですし。事件を飲み込ませながらスムーズにギャグで話を進めるというのはうまいです。
**
作者さんからのマシュマロで(ありがとうございました)、登場人物名に別の意味が仕込まれてるというのは全く気づきませんでした。これ長編の一話になりそうなので、どう連載するのか読めない。けど楽しみ。こんなのやってくるの絶対ミステリ書きやで。作者さん絞られてくるで。
21.アラサー監察医に謎とショタを添えて
法医学ものめっちゃ好きなんですよねぇ。肉を焼きながら事件の話というのが監察医らしくて笑いました。お気に入りです。
事件の描写というか、死体の描写がすごくうまい。素人が書いたにしては詳しすぎる。これ絶対ミステリ作家が書いてますよね。
謎は絶対解剖の話なのかと思ったら、ラストでびっくりして爆笑した、こんなのずるい。これなんて名探偵コ◯ン……ゲフンゲフン。
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これミステリ初めての方と聞いて驚愕してるんですが……。コ◯ン君が元に戻ろうとする流れで死体めっちゃ転がるやつですよね笑 なんかグロ描写をドライに書いてきそうなイメージ。これ続きめっちゃ楽しみです。連載されたら見に行きます。
22.裸足のままで飛び出して
独白で物語、しかもミステリを作ろうとするのがすごい。しかも独特な、なんというか詩のような語り口が印象に残る感じ。
文章が全体的にかなり独特なので、誰かわかるんじゃないかなぁと思ったけど、心当たりがないので初めての人なんじゃないかなぁ。違ったらすみません。
あと死体の描写が本庄好みです笑
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これも結構高評価ですよね。最初読んだときはめっちゃ文章独特だなぁと思ったけど、読み返したらなんか違った。結局文章がするする入ってくるので、うまいのには変わりないんだけど。あとやっぱり死体の描写がうまい~!
23.コインロッカー・ベイビー
コインロッカーベイビーがそのまま出てきてびっくり! まさかそう来るとは……。もしかして、このベイビーが誰なのかを解く謎なのかなぁと思ったら(多分解決編でそこらへんも一緒に明かされるんだろうけど)、死体も出てきた。
うわぁ死んでるの絶対あのおばさんでしょ、だって警察から呼び出されてるじゃん……と思うので、ぜひ解決編お願いします。良いところで終わっちゃダメです。お願いします。夜寝られないので。
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おばさん殺人事件(被害者をおばさんに勝手に確定させている)がメインの事件になると思うんですが、すでに伏線仕組まれてそう。全然わからなかったけど。アパートの大家さんが犯人だったりしたらひっくり返るで(ぱっと見た登場人物を犯人にしちゃう悪い癖出てる)。
24.帝都あやかし小径~刃つき娘の事件帖
和風であやかしとか舞台設定から最高じゃないですか……。しかも小委が出てくるだなんて……。これは自分を狙い撃ちにしてきたんじゃないかって感じ。もうこの時点でキャラミス。
楽紗と充希の二人のキャラがすごく立ってて、掛け合いに引き込まれた。前の作品でも言ったけど、最初はベタベタしてないのがいいバディの条件の一つだと思う。
めっちゃ好き。連載して書籍化してくだせぇ~。
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隠れた名作だけどこれめっちゃ面白いのよぉ~。和風あやかし物は最近流行ってて、バンバン書籍化してるから絶対ウケるはずなんです。これ連載して、ぜひ書籍化! 書籍化まで行ってくださいよ!
25.仄暗い洋館の中で
出だしがすごく気になっていた作品。冒頭から謎を出すって言うのはすごくわかりやすい話になるので、特に冒頭杯に向いてると思う。謎をぼんっと出してその後に謎の設定を小出しにして出していく構成が、ぐんぐん読める小説になっててすごくいいと思った。かなり構成が上手い人。
最初から終わりまでめっちゃ良かった。好きです。
**
台詞の語り口調とかがすごくいい。古風ミステリというか。台詞がメインで話が進んでいくという構成も面白い。前も構成褒めてますけど。これで時代背景が実は昔でトリックもそれ関係だったら面白いなぁ(無茶振りな妄想)。
26.冤罪探偵
出だしからすごいなって思ってたけど。もう序盤からぐいぐい読ませるよね。なにこれすごすぎやろ。おいっ島村ァって読者が叫んだ瞬間に島村は読者を虜にして、キャラミスとして成立してしまうんですよね。悔しい。ずるいまである。
めちゃくちゃ面白いな。何を語ってもネタバレになりそうだから言わないけど。一瞬で読めた。最高。
ハイ連載確定。もうこれ書籍化でいいよ。結末がめっちゃ見たいです。どうか連載してください。
**
秋茄子さんも言ってらっしゃいましたが、ここらへん怒涛の名作揃いなんですよ。
これ続きを二次創作してますけど、ミステリ書き(笑)のプライド(笑)にかけてケジメ(笑)をつけた小説になっております。原作の面白さにはボロ負けですけど。
27.トリッカー&ジャンキー
いきなり左遷とは。左遷されても堂々としている主人公ってめっちゃ輝いて見えますよね。キャラづくりが上手いなぁ。さすがキャラミステリ杯だ。あと、事件のかけらをチラチラ見せて最後に全部回収するって言う手法がすごくうまくて、謎を出すだけの段階なのに、すでに謎解きをされている感じになるんですよね。
これめちゃくちゃ難しいので、多分プロの犯行ですわ。神。
**
鷹野女刑事と侭夜刑事、必然の出会いではあるけど、たぶん相性がいいのかわからない系コンビになりそう。でもそれで最終的にうまくかみ合って事件解決したら完璧ですよね。作者さんはミステリうまそうだし、本格ミステリになりそうなのですごく期待。本庄は刑事もの好きなのでなおさらですね。
28.すべての謎は解けている
強気なタイトルなので気になっていた。序盤から、自分は七原であって七原でないという謎が提示されて、ふむふむと読みに行ける構造はうまいなと思った。合間合間にギャグ挟むのもよかったし。
この話の一番すごいところは、メタミステリ持ってくるところなんですよね。めちゃ難しいし、嫌いな人は嫌いなので、まさかキャラ杯に持ってくるとは思わなかった。それをぶち込んでくるとはすごいな。しかも大成功。これはすごすぎる。
めっちゃどうでもいいですが、人間の目をくりぬくのは実はめっちゃ難しいんですよ(何の話やねん)
**
連載するっぽいこと仰ってたので死ぬほど楽しみです。七原は実はキャラ結構立ってて、キャラミステリとしても力強いので、キャラミステリとしてガンガン連載してほしいなぁ。でメタミステリを持ち込んでくる。完璧でしょ。
29.ショタ好き陛下の生首事件
死ぬのそっちかよ。絶対陛下が探偵なんだと思ったよ。
序盤から密室をちらつかせてくるのうまいなぁと思った。そりゃ続きを読むしかない。って思って読んだら陛下めっちゃいい人。キャラの説明をするんじゃなくて、描写で読者をひきつけるというのはうまい。陛下なんで死んじゃったの……、ってなる。
そして最後の読者への挑戦状。自分はこの挑戦状の類はやらないことにしてます(解けないから)。すみません。
**
割と真面目にトリックと犯人考えたんだけど、めっちゃ難しいんだよねぇ。もう主人公が犯人なんじゃないの? アクロイド殺し的なアレ。トリックはマジで何もわからない。もうこれ完全に密室だもん。雑くてすみません。
30.出張FBI:特殊魔術犯罪取締課 日本の闇に消えた犬
語り手が死体になるのかと思った……。危ない危ない……。
タイトルの予想とは裏腹に、意外とラノベ口調だった。けれどもそれでも成立するのがキャラミスのいいところなんですよね。
海外と日本の対比がいいなぁと思った。ギャグが独特の味を出していると思う。
最後に謎が来たか。愛犬が姿を消す謎となると、やはりライトなミステリなんだと思う。解決編が楽しみ。
**
海外ドラマ風のミステリって実はあまりないので異色作になりそうなんですよね。異色作ということは、当然トリックも真新しいものになるということで。これ連載しますよね? すごく続き楽しみですねぇ。
31.雨を呼ぶ少女と願いの対価
ツンツン美少女よいな。序盤ですぱっとキャラが立ってるのがいい。キャラミスの腕の見せ所はそこですからね……。
謎は、多分読者には答えがわかるんだけど、(たぶん)探偵役たる悠がまだ気づいていないことなんだろうな。
そういうミステリもあるのか、とちょっと驚いた。新しいミステリだと思う。
多分短編だろうけど、解決編来ないかな。
**
前も言ったけど、これは「登場人物の」ミステリな気がするんですよね。読者と作者の争いではないんですよ。これすごく新しい気がする。こんなタイプの小説マジで見たことないです。すごい。(これでもし読者の予想を裏切る真相とかきたら、それはそれで死ぬほどぶったまげるやつやで……)
32.現代ミステリー考案店
楽しみにしてたやつ。ミステリ屋が全員行きたいっていうやつや。
これ設定がすごく面白くて、こんなのありかよってなってすごく悔しい作品。ていうか、このキャラミス杯で4つもネタ使ってしまって大丈夫なんかな?
と思っていたら話全体がミステリだったとは。これはすごいな。タイトルに恥じないオチをつけてきてるのがすごい。
てんちようもとけいし゛て゛いんたいこ゛このおみせのてんちようとなつた
なるほどそういうことね。
このショートショート的なサクサク読める感じがまさにキャラミスという感じ。名作だと思う。続きをもっとたくさん読みたいです。
**
これ連載しにくいといえばしにくいんですが、一つ不安なのが、これで完結しても割ときれいなので、実は連載しないのではないかという点ですね。読者としてはめっちゃ続きが楽しみなんですが。週一、月一でもいいから是非……。お願いしますよォ……。
33.魔王シャーロックホームズと魔犬バスカヴィル
シャーロックホームズ魔王なのかよ。と思ったらシャーロットだった。少女。そこからまず驚かされる。勇者が自殺するという謎もすごく気になるので読まされる。やっぱりミステリは謎が気になってこそやね。
話の構成としては、勇者自殺の謎をいくらか解いて、残りの謎を今から解きに行く、という流れが良かったと思います。第一話の典型というか、正解って感じがする。
**
魔王が主人公のミステリって多分史上初めてなのでは? あとワトソン役にバスカヴィル持ってくるのが意外というか。設定めちゃうまいなぁって何度見ても思う。前も言ったけど、冒頭から多少の謎解きすることで読者は惹きつけられるんですよね。構成が上手いです。さてはミステリ屋やな?
34.桜宮財閥ご令嬢アイの妄想プロファイリング
いやいやアイさん探偵かと思ったら犯人の方やんけ。アイさんと僕の関係というか、キャラの方に描写を割いたことで、キャラがしっかり掘り下げられているのが素敵だと思った。やっぱりキャラミスはキャラが濃いことが重要なので。
あとプロファイリングの話を具体的に盛り込んでいたのもよかったと思う。
最後、そう来たかと驚いた。そう来たか~~~。
**
令嬢が令嬢っぽくないキャラってのがおいしい笑
これ、どんなミステリになるんだろう。というかどういう結末になるんだろう。話自体はそこそこ重めなんですよね。キャラの濃さのおかげであまり見えないけど。続きが気になりますね。全く予想がつかないという意味でも。
35.妙能力者達のタソガレ・アフタースクール
やっぱ学園ものはキャラミスにぴったり合うんだよなぁ。語り手のセリフが鍵かっこであらわされるんじゃなくて、地の文になっているところが好き。
これもキャラをしっかりめに掘り下げた作品。やっぱり、学園ものは便せんの謎のように謎を軽めに設定しておいて、キャラを積極的に書いていくというまさにこの作品が王道でありながらかなり正解に近いと思う。解決編を是非書いてほしい。楽しみ。
**
学園×異能自体はよく見かけるけど、異能学園ミステリってすごく珍しいんですよね。今回の事件では謎が軽いんだけど、異能は謎の重さを問わず合うんじゃないかと思うんですよね。他に見たことがないので予想だけど。この子達には、重い謎も軽い謎も解いてほしいなぁ。つまり連載お願いします。
36.変わり者探偵
タイトルがすごい。タイトルでめっちゃ興味引いてくる。女装しながらハシビロコウの世話? めっちゃ変人やんけ。でもそれでこそキャラミス。だって探偵って時点で変人だもん。
語り手のツッコミ能力が高いのが好き。キャラミスのギャグはやっぱりツッコミ力が大事なので。これ自分はめっちゃ重要視してます。
終わり方も綺麗で第一話って感じ。
**
変人には変な依頼が来るっていうのが上手いなぁって二回目読んで思いました。普通の依頼だったらミステリになりにくいですからね。長文会話劇な側面も結構自分には合ってました(ただこの表現自体は割と人を選ぶかもしれねぇですけども……)。前も言ってましたけど、the第一話、って感じで自分はすごく好きですね。
37.来る日、君は最悪な死に方をするだろう。
タイトルすごいシリーズの一つ。こんなタイトルをつけられたら、ミステリ読みとして読まざるを得ないぜ……。
序盤でぞくりとさせておいて、途中でちょこちょこ入ってくるギャグが良くて、このギャグが却って読者の恐怖心を少しずつ駆り立てる感じになるんですよね。こんなにハイテンポなのに最後どうなっちゃうんだろうって。って思ったらうわぁってなる。最後のギャグがめっちゃ明るいんですけど、めっちゃ怖いんですよ。こんなギャグの使い方初めて見た。超すごい。
**
作者の方のマシュマロ見せていただきましたが、これほんと名作ですからね~。自分もそうだけど、ギャグをギャグとして使う以外に二重の意味があるんだ……っていうのは初めての発見でした。事件が重いのがまたいい。これどうやって謎解決するんだろう、解決編書くの絶対大変やわって思うのですが、ぜひ連載してください。
38.少年探偵の助手は謎が多い
少年探偵の設定が面白すぎる。おまけに謎の美女も。設定がめちゃくちゃ多いけど、こういう強い設定には勝てないんですよね。キャラミスだと特に。キャラミスは設定つけたもの勝ちなので、この作品はもう勝ちです。
ところで、親が警視総監だと、子供もまず間違いなくエリートなので、きっと頭がいいんだろうなぁ。そりゃ探偵になれるわけだ。
しかもちゃんと謎が放り込まれる。このバランスがいいんだよなぁ。
**
そもそも勢いがすごいんですよね。今回のキャラミスは、勢いで押す作品が意外と少なかったので、この作品を見て、勢い作品欲が満たされたというかなんというか……笑
少年と美人というコンビ、おねショタとはまた違う気もしますが、珍しくていいですね。明るいミステリになりそうなので、続いたらサクサク読めそう。
39.題名のない絵
これは一文目がすごい作品。楽しみにしてたやつ。自称名探偵のイターい探偵、自分はめっちゃ好きです。こういうはっちゃけ系の探偵はキャラミスの王道なんですが、王道なだけあって最高ですよね。そして、題名のない絵の題名を探すという謎が新鮮ですごくいい。だって他にないでしょ、こんな謎。そして謎解きまで丁寧に描かれていてすっきりした。自称名探偵くん、やっぱちゃんと名探偵や~ん。好き。
おそらく短編連作になる感じだと思いますが、ぜひ連載してください。
**
これ全体を通してみても、謎解きまでいった作品ほとんどないんですよね。自分の作品に至っては、ガチでトリック丸投げしてます。そういう点から読者に非常に優しい。逆に言えば数千字で解決できるスピード感がウリなんですよね。前も言ったけど、短編連作にしてほしいなぁって思ったのはそこですね……。
40.氷の棺
SF的ミステリなんだなぁ。SFとミステリって相性が良さそうで実際良いんだけど実際にやるのはめっちゃ難しい。
この作品、文章力がすごく高くて、それが作品に奥行きを凄く与えているんですよね。遺体を捨てなきゃいけない、とか、リアルさを凄く感じる。
そして最後、怒涛のように情報が出てきて、凍り付く(コールドスリープだけに)謎が提示されたのがすごくよかった。最初でゆっくり世界観を掘り下げて、最後に読者の感情を全部持っていく。すごすぎでしょ。
いやこれめっちゃ怖い。解決編来ないかなぁ。
**
最後にふさわしい名作でしたね。色んな人が仰っていますが評価がすごく高い。ギャルちゃんとオタク君というコンビ、たぶんミステリには珍しいしSFを絡めた作品では史上初だと思うんですけど、それがいい。作者さんは連載されるっぽいことを仰ってたので、続きが非常に楽しみですね。どこで連載されるんだろう。カクヨムかなろうだと読みやすくていいな……笑
*総評*
序盤はファンタジックなものが多くて、後半は結構現代作品が多かった印象です。どれも設定がしっかりしていて、キャラミスもどきというのがなくてちゃんとキャラミスしてるの凄いなと思いました。王道を踏んでるのも多かったんですが、そういう作品は王道以外の部分もちゃんと作りこんでるのがすごいんですよね。
あと知り合いの作家さんの作品当てもしようとしたんですが全然わかりませんでした。難しい。
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