性欲丸出し転生モブ男の異世界ライフ

 転生してた。




 幼少時。

 俺はそこそこ大きい村の長の長男であった。


 まぁ、増長したね。しちゃうよね。

 じゃあ村人女子のスカート捲りとかしちゃうよね。だって村長の息子だし。


 増長と関係ない?村長の息子だからってスカート捲りする必要はない?そう……。で?。


 まぁ幼き頃から性欲とアホ丸出しな事ばっかりをしていたら、いくら村長の息子で長男とはいえ、そりゃあ、ね。

 あと下の弟くんが優秀だったからね。俺と比較したらではなく、普通に利発で礼儀正しく、可愛い弟よ。俺と比較したらそこらの悪ガキも普通の子になるね。



 日頃の行いのせいで村民一同からリンチにあい、ボロボロの身一つでちょっと危険な森に放り出された俺は偶然森の奥深くに住んでいたロリババア師匠に救助されたのだ。

 それから数年。

 生活や薬学、魔術などを習った。


 そして精通を迎えた俺はロリババア師匠に襲い掛かり撃退された。

 長い年月の関係……ロリババア師匠……何も起きない筈がなく……。なんて事はない。

 うちのロリババア師匠は正常で、創作物の様な事は起きなかっただけ。

 そりゃあ創作物じゃないんだから当然だよね。

 真っ当な者になるまで二度と顔を見せるな!と追いだされちゃった。


 ロリババア師匠は辺鄙な所に引きこもってる凄腕ロリババアだったみたいで、そんな師から魔術もとい魔法を習っていた師曰く才能そんなない俺でもその技術を使えば衣食住を賄うぐらいと娼婦を一晩買う金を捻出出来るぐらいには稼げるのだ。

 貯蓄?自称江戸っ子のおいらには何の事かわかんねえっす。


 で、護衛だ娼館でおいたをし過ぎたりしてあっちこちフラフラと流れ着いたこの街で脳筋気質系おっさんパーティーに面倒を見てもらえる機会を得れたのだ。

 俺も魔法を使えない事ない脳筋系気質側だったので良かったのだろう。学院で魔法を習ってきた系インテリ若造ならこの脳筋揃いに耐えられなかったかもしれない。


 皆とダンジョン中層ぐらいで活動したり、たまにソロでダンジョン入口周辺をうろちょろして小遣いを稼ぐ毎日だ。


 その日はソロでいつもの様に浅い階層をうろついていた。

 ザコ敵を倒したらドロップしたのは百合のような白い花。

 初めて見たそれを俺は知らなかった。

 だからかーっ!なんだこの糞ドロップは!と嘆いたね。


 でもまぁ、こんなんでも水代ぐらいにはなるかなと拾おうとしたら、最近話題のイケメンハーレムお兄さんにそれを譲って欲しいと言われたのだ。


 聞けばこれはどうやらこれは貴重な薬の材料の1つらしい。


 貴重となれば話は別だ。


 俺はじゃあお前のメンバー1人一晩貸してくれよと言うと、そら顰蹙かいますわね。かうよそりゃあ当然な。


 葛藤だったり、相手側からの物騒な発言だったり、金銭の類でどうにかならないかと色々な交渉を経て、あっちの斥候を担当しているロリボーイッシュ巨乳ボクっ娘ちゃんが手を挙げてくれたのでこの話は解決。

 翌日の晩目茶苦茶お楽しみでしたねをした。


 新人好きの娼館通いおじさんの気持ちが少し理解できた気がする。


 そういう遊びする奴は流石にちょっと、という事で俺はおっさんらから追放された。

 あと街の人からの親愛度も一気に-100になった感覚がある。


 この街にはもういられないね。


 仕方ないから他へ行こう。

 余所の街への護衛依頼を見繕っていると肩を叩かれ、振り向けばロリボーイッシュ巨乳ボクっ娘のアイリスちゃんが。

 

 何の用かと聞けば、ボクも一緒に連れて行って、と。

 目当ての物はもう手に入れた!ボクを辱めたお前を殺す!とかじゃなくて良かった。一応合意だしね。


「もうあそこにいれるわけないじゃん。責任とってよ」


 はい!!喜んで!!


 正直、アイリスちゃんに寝首をかかれないか、あっちのパーティーに逆恨みされていてノコノコと誘い出され俺が彼らに死ねぇい!!されないか不安だよ。


 新進気鋭のパーティーメンバーだったアイリスちゃんは中々優秀な様で道中もダンジョンも夜も大助かりでしたぞムホホ。


 子どもも出来てしまった。そこでようやく自分はネトラレざまぁされ役男ではないのだと気がついたね。


 子を宿しているのならば以前の様に街から街への護衛依頼であっちからこっちへの根無し草な生活はやめて落ち着かなくてはならない。

 アイリスちゃんがまだ大丈夫だよと言った所で俺が不安で不安で仕方がないのである。


 なのでダンジョンのある街で家を借りる事にした。

 ソロでダンジョンに潜り、備える。


 男児が産まれた。やっほい!!


 生活はカツカツ。1人ではダンジョン奥深くには潜れないから仕方がないね。たまに中堅パーティーに混ざれる事があっても、大した事ない助っ人で均等割。安全面が少し増す分ソロよりは幾分かマシってぐらいだ。


 苦労はかけているけれども、それでもなんとかはなっている。


 無理をすればゆとりある生活をさせれるかもしれないが、無理して死んだらね。アイリスちゃんと息子に余計苦労させちゃうからね。やっぱ安全第一だよね。


 仮に俺が死んだ後にイケメン君らがふらりとやってきて、


「アイリス!あいつとの子どもがいてもかまわない!俺のハーレムに加われ!!」


 とかあって、でそれを受け入れちゃって、実の父の顔を覚えていない息子がイケメンさんを本当のパパと勘違いしたりとか妄想するとね、ふふ脳が破壊されちゃうなぁ。




 子どももそこそこ大きくなり、長旅も出来るぐらいにはなったのでロリババア師匠の所に子どもの顔でも見せに行く事にした。


 辺鄙な所に好んで住んでいるロリババア師匠は相変わらず辺鄙な所に住んでいた。

 あいつの顔など二度と見とうない!とこっそり引っ越ししていなくて良かったよ。


「お〜んお〜んお〜んかわいいのぅ」


 ロリババア師匠は変な声を上げながら我が子を可愛がる。

 見た目アイリスちゃん成分大盛りな所もポイント高いのだろう。わかるわかる。わかるよ。イケメン確定可愛い男児は良いよね。


 で俺はポツンと1人なわけだ。

 アイリスちゃんと息子をロリババア師匠に取られてしまっているのである。


 俺とロリババア師匠には若干気まずさがまだね。やっぱ。

 俺まだロリババア師匠性的な眼でめっちゃ見てるし。


 息子が魔術に興味を持った。俺もちょいちょい使っている所を見せてたし。

 ロリババア師匠の本物の魔術、いや俺の魔術が偽物ってわけではないけど、比べると雲泥の差でね。

 それを見て僕もロリババア師匠の様な魔術師になる!って。

 ロリババア師匠張り切って息子君に色々教え始めちゃってね。息子もグングン吸収するし。

 

 息子の魔術の勉強の為になんやかんや2年ぐらい。まだ足りぬぅ、もっと教えるのじゃあ等とロリババア師匠は名残惜しそうに言うけど、アイリスちゃん実家へも息子の顔を見せに行きたいし、挨拶にも行きたいから、きりの良い所でね。



 アイリスちゃん実家はダンジョンで栄えている街にあるらしく、母がそこで小さい宿屋をやりながら暮らしているとのこと。


 宿屋に入るとなんと中にはアイリスちゃんが!

 あっ、義母さまでしたか。いやぁお若くていらっしゃる。


 あ、冒険者などというアレな人と娘が結婚した事については気にしてないそうで、アイリスちゃんパパも元は冒険者仲間同士だったそうで、つまりはアイリスちゃんは冒険者になるべくして生まれた宿屋の娘だったのだ!

 冒険者の娘じゃないのかって?産まれた時には宿屋に転身してたんだから宿屋の娘でいいんだよ。細けえな。


 宿屋の手伝いとかしながらしばらく滞在してみてわかったのは、今の義母さま1人では大変そうだなって事。


 アイリスちゃんと話し合い、こっちへ引っ越すことに決めた。


 それから宿屋の手伝いをしたり、お金に不安になったらダンジョンに出稼ぎに行ったり、ロリババア師匠が息子目当てに押しかけてきたり、と色々あったけど、ロリ巨乳ボーイッシュボクっ娘アイリスちゃんと結婚できて俺の異世界生活ライフは自己採点だけど100点満点!!

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