ファーストファンタジー

クレープ移動販売者

第1話 勇者アトレイユ

その男勇者の末裔である。

数百年前その男の先祖たる勇者がこの世界を魔王から救ったとか。


高らかに響き渡るトランペットのファンファーレ。意外にも期待されてるのか。

冷静に考えれば如何に潜在能力があるとはいえ現在レベル1の村人に過ぎないアトレイユに対し王の期待は過剰と言えよう。


「勇者アトレイユよ。これへ」

「は!」

「そなたを魔王討伐軍司令官に任命する」

「は!」

「ではアトレイユ、魔王討伐に行って参れ」

「?」

「どうかしたかアトレイユ」

「魔王討伐軍のメンバーは?」

「人手不足でそなたの他にはおらぬ。では健闘を祈る」

「は?」


は?


「この者にあれを取らせよ」

かつて伝説の勇者が魔王を倒すのに使ったと言われる伝説の武器


アトレイユは「木の棒」を手に入れた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る