詩・散文・その他
硝子の海底
臆病者の詩【散文】
好きなものがひとつずつ溶けて崩れてく、
その感覚が怖くて、新しいものに手を伸ばした。
知らない人が書いた、知らないうたをうたってみる。
描いた夢を声に出す。
そしたら自分の感覚も、どこかの誰かから借り受けたもののように感じられる。
自分の心から切り離して考えることが出来る。他人事のように思える。
だから悲しい時に悲しい歌を聴いて、つらい歌を歌う。
好きな歌に無感情になりたくないから、今は知らない歌とすれ違っていたい。
ただ「綺麗」だと感じられる音を、感じていたい。
そこにはぶつ切りにされた私の論理的な思考なんて入る隙はないし、
だからこそ私は、私のままでいられる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます