街路樹の詩



冬がくる。




人は暖かい服を着て街を歩く。

気温が下がるにつれて厚着をして、その寒さに備える。


厚着をしよう、葉に色をつけよう。

私たちだって冬支度を始める。





それなのに、どうして、



私の葉を揺り落とすの。


枝を切り落とすの。




あぁ、寒い。





寒い。







寒い。








冬が、くる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る