2-4.公式ブーストってすごいなあ
自作品の宣伝には、いくつか種類がある。わかりやすく、誰からの情報発信かでざっくり分けてみると、
・自分
・読み手
・各サイト公式
の三種類が思い浮かぶ。
私は、この全部を一旦経験したことがある。自分での宣伝は置いといて、他二種類はありがたい話だ。
特に、読み手による紹介なんて、目にしたら心の中で小躍りしてしまう。どこの馬の骨とも知らん作品を、好きだと言ってもらえるのは嬉しい。心があったまることが多い。
さて、上記3つの中で、「一番影響度が高いのは何か?」となると、やはり「各サイト公式」だろう。私は、これによりいきなり閲覧数などが増えることを、心の中で「公式ブースト」と呼んでいた。
自分が経験した公式ブーストは、エブリスタ・カクヨムでそれぞれ以下のとおり。どんな塩梅だったか、簡単に書き留めておく。
【エブリスタ】
・特集掲載
・賞の最終選考選出
・(自動的に)星の個数によるピックアップ
〈概要〉
上記2つは、該当作品を専用ページにピックアップされた。特集の方は、公式による簡単なあらすじ紹介もある。
星の個数によるピックアップは、星(「いいね」のようなもの)の数が「50」「100」などいい感じになるとトップページに掲載される、自動的なもの。システム的なものだが、ブーストがかかるのでこちらにあげておく。
〈効果〉
特集掲載後、投稿ジャンルで16位まで順位が上昇。それまでは3桁〜2桁後半だったような。閲覧数は、1日辺りのPVが通常の6倍ほどを維持した期間が、一週間ほど続いた。
賞の最終選考選出では、毎日星を押してくれる人が増えたり、毎日数件PVが増えるなぁという、ゆるやかな上昇が、継続的に見られている。
サイト内のユーザーの多くが目にする「特集」記事の方が、効果的だったと感じる。賞の場合は、どうしても賞に参加している人の方が関心が高くなるので、当然かもしれない。
星の個数によるピックアップは、単にトップページに星の数とタイトル、表紙が掲載されるだけだが、BLのように通好みなジャンルの場合、割とブーストがかかる。青春や恋愛のような比較的書き手・読み手が多いジャンルは、そもそも星の数に変動が多いこともあってか、そこまでブーストがかからない。
でも、いずれにせよ星の数はしばらく増えやすかった印象。
【カクヨム】
・ニコニコ動画に直リンクで広告掲載
→
いつの間にか掲載されていた。途中、ニコニコメンテ時間もあったけど、2日間掲載。
初日は見られなかったけど、2日目にゲームのプレイ動画見た瞬間に表示された。動画の内容によるんだろうか……?
なお、掲載されたのはこちらの作品。
「東間凪子は無口である」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054892766781
(私にとって初めてGL作品であり、初めてVtuberを題材に書いた作品が、初めてニコ動の広告になった)
〈効果〉
えらいこっちゃだった。
以下、ブースト前→ブースト終了後の順で、ざっくりした各数値の変動を書き留めておく。
・星:14→17(微増嬉しい)
・作品フォロー:10→最大で26(嬉しい)
・PV:約510→約4200(急に約8倍はびっくり)
PVの動きがお祭り騒ぎだった。ただ、1話での離脱率はめちゃめちゃ高く、2話以降は少なめという結果に。
これは多分、広告文だけではGLと判断できないため、パッと見てGLだとわかって離脱した人が多かったのだろうと思う。(見た感じ、男性向けラブコメみたいな記載だった)
その後の遷移は、普段から感じていた「GL/BLは他よりも離脱率が低い」という印象の通りだなぁと嬉しく感じた。
星評価はやや増加(もともと母数が多くないから…)、レビューに変化はなかったが、作品フォロー数は10から26名に増えた。これは一番驚いた。作品フォローはより一層読み手の気持ち起因の動きだから、とても嬉しかった。
ただ、ニコ動への広告掲載は、何の通知もなく、作品も選べない。そしていきなりぶわっとPVが増えるので、最初は何事かとびっくりするし、なんでこの作品を……と幾分複雑な気持ちになる。
私の場合は、百合小説且つ、カクヨムとPixivにアップしているもの(現在はPixivでは非公開)が広告に選ばれたこともあり、ちょっぴり戸惑った。
でも、たくさんのPVをかき分けて、作品をフォローしてくれる人が居たのは嬉しい。楽しんでくれる人のところに作品が届いたんだなぁ、なんてしみじみ思った。
こんな具合で、確かに、公式ブーストの影響力はそれなりにある。驚くほどある。
だけど、機械的な公式ブーストもいいけど、私としては、読み手の反応が一番わくわくするなぁと改めて気づくきっかけになった。お話を手にとってじっくり眺めて、その上で楽しんでもらえたのなら、とても嬉しい。
とは言え、公式ブーストはすごい。特にカクヨムでの経験にはびっくりした。もうこんなことないと思うので、せっかくだから書き残しておいた次第である。
誰かの何かの参考に、なるかなあ……?
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