第18話

まだ稲光を受けていない男たちがミミに迫ってきている。


――あぶない!


俺は戻り、ミミに一番近づいた男にタックルをかました。


「なにやっているんですか!」


「いや、助けようと思って」


「邪魔にしかなってません!」


ミミはいつの間にかほうきにまたがっていた。


「早く乗ってください!」


俺はほうきにまたがった。


左右から男が襲い掛かってきたが、右の男は俺が蹴り倒し、左の男はミミがニンジンで思いっきり頭を殴った。


男の頭を殴りつけたというのに、ニンジンは折れることもなく無傷だった。


「行きますよ」


ほうきは急上昇した。


「うわっ」


俺は慌ててミミに抱きついた。


そのとき、俺の両手がミミのふくよかなふくらみをつかんでしまった。

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