第3話

仕方がないのでとりあえずそのまま歩いてみた。


しかしいくら歩いても町並みはそのままだし、あれから誰にも会わない。


立ち止まり、途方にくれていると急に強烈な睡魔に襲われた。


――?


俺はそのまま意識を失った。



――!


目がさめた。周りを見渡せばまごうことなき俺のアパート。


貧乏大学生の住むワンルームの部屋だ。


――あれは夢だったのか……。


夢にしてはめちゃめちゃリアルだったのだが、面倒くさいので俺はもう夢だということにした。


あんなことが現実にあるなんてとても思えないし。


ベッドから起きて着替えを済ませたとき、玄関のチャイムが鳴った。


――誰だろう?


ドアを開けるとそこには女、いや少女が立っていた。


金髪で青い目の少女が。


――えっ?

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