第428話 久しぶりのティンドール

イベッテ、世津、三津枝、佐和と俺、5人でティンドールへ向かう事に。


「いやークランの拠点、全く行ってなかったから、どうなってるのか・・・・怖いな?」


「もうあまり向こうへは行きたくないですね。」


世津がしみじみという。友達とかいなかったのかな?


「誰か親しい人とかいなかったのかい?」


「部の人はそれなりに・・・・」


あまり歯切れがよろしくない返事だな。あまり突っ込んで聞くのは止めとこう。


「三津枝はどうなんだ?」



「え?私?まあそれなりに・・・・でもねえ・・・・」



うーん・・・・三津枝も歯切れが悪いぞ?


「どうした2人とも?」


「いえいえ・・・」


「別に・・・・?」


(だって・・・・これ以上、士門さんにねえ?)


(うんうん・・・・結構可愛い娘多かったからね・・・・そうそう・・・・例のあの子って、今相当な美人らしいし?駄目だよね、会わすの?)


・・・・何やら2人で意思疎通を図ってるようだが・・・・まあいいか。


「佐和はどうなんだ?他の先生方とかと話し合いとかしなくていいのかい?」


「・・・・いえ・・・・もう関わりたくないわ。正直疲れちゃうのよね。」


・・・・何がどう疲れるのか・・・俺は他の人の人となりを知らないからなあ。


「そうか・・・・3人とも、あまり今は行きたくないのか・・・・でもな、今後の事を考えて、現状を知っておかないと、後々面倒事に巻き込まれそうなんだよな・・・・」


「それはわかります・・・・」


世津が元気なく言う。


・・・・イベッテにも聞いとくか?


「イベッテはどうなんだ?」


「私?まあ・・・・クランは殆ど関わってないから、ギルドかな?久しぶりにみんなどうなってるかとか、知りたいかな?ぐらい。」


「そうか・・・・向こうでは、イベッテはギルドに行くかい?」


「そうね・・・・そうしようかな?」


こうしてティンドールでは、イベッテが別行動をする事に。


・・・・

・・・

・・


「口田様、お久しゅうございます。」


マウリシオさんが出迎えてくれる。


彼は変わりないなあ。


「全く来られなくて申し訳ない。あれから随分時間が経ったけど、何か大きく変わった事とかは?」


「・・・・何から報告すればよいのか・・・・緊急の報告すべき事案はございませんでしたので、口田様に連絡は差し控えておりましたが、その・・・・女性の方は・・・・相変わらず・・・・沢山の方が妊娠を・・・・3人目がお腹に、という女性も見えます・・・・」



「え?俺達ここに来て3年ちょっとだけど・・・・もう3人目がお腹に?一体どうなってるんだ?」


「正直空いている時間に、する事が無いのでしょうな・・・・」


・・・・ああ、よくあるな・・・・金がない人々が、金かけないでする事と言えば・・・・男女が一緒なら、セックスだよな・・・・


あれだけ”今度産む”さん渡してたんだけどな・・・・もうないよね・・・・

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