第402話 秘密の話し合い?
俺がそう言うと、皆顔を見合わせている。
どうすんだ?って顔?
すると・・・・バルトサールが
「口田様、少し宜しいでしょうか?」
「うん?何?」
「ここではちょっと・・・・少し2人か・・・・この者たちのいない所で・・・・」
そう言ってちらっと各国の代表を見る。
「言いにくい事なのか?俺は気にしないが?」
「私が気にします・・・・・」
「わかった。じゃあイベッテ、別の部屋へ行こうか・・・」
そう言って部屋を出る。
「皆さん、少し場を離れますので、暫くこのままで・・・・」
そうバルトサールが言ってるのが背後で聞こえる・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「で、何だ?あの場で言えない事って思い当たらないんだが?」
俺は本当に思い当たらなかった。
「ヴィヴィ嬢の事です。」
「へ?ヴィヴィがどうした?」
「いえその・・・・凄く親密にされておりますので、ひょっとして・・・・と。パールメース帝国に対し、思う所のある者は多いでしょうから。」
「ああ・・・・まあな、というか、それ今話し合う事なのか?」
・・・・おかしい・・・・バルトサールがそんな事に気が付かないはずがない。何かあるな?
「はい、それはもう・・・・先ほどの情報にも関連する事ですので・・・・」
・・・・そうか?たかが1人の女性だぞ?数か国の命運が左右されるほどの事ではないと思うんだがな?
「そこまで大事なのか?そうはとても思えないが・・・・?」
そして、その頃、会議室では・・・・
「バルトサール殿が上手く口田様をこの場から遠ざけて下さった。いつ戻るか分からないので、早く決めよう。」
ダミアンだ。
「どれから話しますか?」
「先ずは8か国の元首の事だ。我々の中から出してもいいが・・・・やはり一番は口田様だろう。」
「いいのですか?あれで口田様、元首になるつもりは、なさそうですが?」
「それはわかっている。だが、我々8か国は、口田様が居なければ未だ帝国の支配下だったろう。」
「それはそうですが・・・・」
「では何か対案があるのかな?」
「・・・・今はいいでしょう、口田様にしていただいても。だが、今後はどうされるおつもりかな?口田様は相応しいでしょうが、その息子は?孫は?」
「・・・・では、こうしてはいかがでしょうか?元首・・・・どういった名目になるかも決まっていませんが、8か国の代表を・・・・選挙で選ぶというのは?」
「選挙?何ですかなそれは?」
「ああ・・・・海の向こうの国であるというのだが、代表になりたいものが数人立候補し、その中で誰が一番ふさわしいか、投票で選ぶというのだ。」
「なんと!投票ですと?」
「はい・・・・現状では、間違いなく口田様が選ばれるでしょうから、このまま今回から適応でもよいと思われるのですが、いかがでしょうか?因みにこの案は、バルトサール殿も知っておられる。」
・・・・・何か俺のいない所でどんどん話が進んでいる気がする・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます