第370話 バルトサール・トーケル・キム・ステンストレーム

俺は何気にこのおっさんを鑑定してみた。


<名前:バルトサール・トーケル・キム・ステンストレーム>


<種族:人間>


<年齢:51>


<性別:男性>


< LV:9>


<職業:軍務大臣・将軍:冒険者>


<力: B レベル補正後 SSS> 


<体力:B レベル補正後 SSS>


<知力:A レベル補正後  SSSS>


<精神力B レベル補正後 SSS>


<俊敏:C レベル補正後 SS>


<魅力:A レベル補正後 SSSS>


<運: E レベル補正後 A>


<保有スキル>


身体強化・剣術・サバイバル・馬術・護身術・投擲術・格闘術・弓術・火魔術・帝王学・社交・交渉・指揮・統率・精神強化


<譲渡スキル>




<称号・賞罰:軍務大臣・将軍・冒険者>


<所属>


シウテニア公国


・・・・おう、なんだこれ?レベル9じゃないか?


このおっさん・・・・

強い・・・


ステータスも凄いな。


何でこんなおっさんが居ながら、国が滅んだんだ?


「あんたの事を、鑑定で見させてもらったよ。」


俺がそう言うと、驚くおっさん。


「なんと!口田様は鑑定スキルを所有されておられるのですか・・・・こう言っては何ですが、あまり自身のスキルを他人に話さないほうがよろしいかと・・・・」


「ああ、わかってるさ。えっと・・・・あんたの事は・・・・バルトサールとでも呼んだらいいのか?」


「流石です・・・・本当に鑑定スキル持ちなのですね。私の名前は確かにバルトサールです。バルトサール・トーケル・キム・ステンストレームですが・・・・長いですな、ハハハ・・・・」



笑うが目は笑っていない。


「あ、もしかして・・・・俺の噂はそっちに行ってた?」


「はい・・・・何やらとんでもないレベルの持ち主で、神獣を従え、新たな領主となったとか・・・・正直眉唾物と思っておりましたが・・・・どうやら事実のようですな。」


「大体合ってる?レベルってどう云う風に伝わってる?」


「私共も商人達より聞いた事しか知りませぬが、普通の民は、流石に口田殿の事は知らぬと思います。レベルですが・・・・10を超えていると聞きお及んでおりますが・・・・人間がレベル10を超える事が本当にできるのでしょうか?」


・・・・正直に答える気はないが・・・・


「ま、色々あるんだよ。それよりだな・・・・なんであんたレベル9なんだ!そんなレベルだったら、何とか帝国の兵隊ぐらい、どうにでもなるんじゃないか?」


「そう思いたいのですが・・・・向こうも、剛の者がおるのですよ・・・・今回は、私と同等の者が3人おったと聞き及んでおります。」


・・・・それは厳しいな。


「それに・・・・私一人が強くても、意味がありませぬ。結局逃げる羽目になりましたからな。」

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