女神のチョンボで大変な事に

第177話 市場を見て判断

結局、日本人には理解できないこの状況。まあ実際どんな感じなのか見ておこう。

最終的にそう言う事になった。

俺達がイベッテに案内されたのは、今までは上品というか、治安のよい、安心できる場所だけだった。

そして、一度俺だけでブラブラと市場を見た事があったけど、結局そんなに見ないうちに、鍛冶師の親方の店にたどり着き、それ以降何処にも行かなかったからなあ。

じゃ今から行くか？

「早速今から見に行こうと思うけど、誰が行く？」

「お店巡りなら行きたいけど、奴隷の店は・・・・」

せつは行きたがらないようだ。

「私もちょっと・・・？」

みつえもか。

「士門さん、私は行きますわ。今後の事を考えると、知っておくべきね。」

佐和は行くようだ。

「私は奴隷商の所へは行かない。」

あっさりと拒否したシビル。

「じゃ、私と前重さんと、士門さんの3人ね。繁在家さん達は、市場そのものは行くのね？」

「ええ、しもんさん達が奴隷商の所へ行ってる間は、雑貨や、服見てます。」

「私もせっちゃんと一緒に行動する。」

せつとみつえはショッピングか。

「じゃあ、私は行きたい所へ寄るかな・・・・」

シビルはエルフの買い物か？

・・・・

・・・

・・

・

久しぶりに見る市場。

盛況だ。

いい匂いもそこかしこで漂う。

時々食欲をそそるニオイが鼻につく。

イベッテがお勧めのを教えてくれたので、買い食いをしながら歩く。

なるほど、色々な店がある。

よく分からない店もあるけど。

暫らく見ていたけどイベッテが

「もうすぐ奴隷商の店だけど、繁在家さんたちは、この辺りで別行動でいいのかな？」

「そうですね・・・・ちょっと気になったお店もありましたし。そうさせてもらいます。」

せつとみつえとシビルとはここで別れた。

しばらく歩くと、

「この辺りがそうですよ？」

何々・・・？

『安心のゴーチエ・メスプレ商会』

看板に安心とか書くか？

「寄ってらっしゃい見てらっしゃい！本日借金奴隷が多数入荷したよ！そして戦争奴隷も到着したばかりだ！さあさあ見てってよ！」

『信頼第一オレリア・メルシエ商会』

「うちの奴隷は信用できるのしか扱ってないよ！目の前に高価なものが転がっていても、持ち逃げしないよ？」

「なんだこれ？意外と賑やかじゃないか？」

「どんな店を想像してたんですか？」

「もっとこう・・・・こっそり入る入り口？隠されてる？用心棒が入り口をふさいでる？みたいな。」

「何ですかそれ？少なくともこの国の奴隷商は、このように、賑やかですよ。」

・・・・お、あれは？

『ノエラ商会』

ここに来てシンプルだ。店自体落ち着いた感じ？

色々あるなあ？