第121話 女4人と精霊の話し合い
俺がナビとあれこれしている間、女性陣は・・・・あれ?そう言えば、何処へ行ったんだ?
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【今から、マスター攻略会を始めるよ?】
「何でしょうか、攻略って・・・?」
【ボク相手に今更かまととぶっても仕方ないよ?】
「な・・・・私がかまととですって・・・・?あ、もうそんな事はどうでもいいです。そうですわね・・・・そう思われても仕方がありません。何せこの中でわたくしが一番年上。【(本当はボクが一番年上なんだけど、黙っておこう。)】しかも30を超えていて・・・・皆さんの若さに引け目を感じてるのは間違いがないのですから。」
そう言う佐和。3人が驚く。どう考えても、士門と年齢が釣り合っているうえ、一番の美人。スタイルもいいし、気配りもでき、良き相談相手でもある。
そんな佐和がこのような事を考えていたなんて。
「前重さん?私から言わせてもらえれば、どう考えても貴女が数歩しもんさんの伴侶としてリードしていますよ?」
そう言うイベッテだが・・・・
「そうなのでしょうか?私なぞ、ただの年増ですわ。」
【ちょっと待って?ボクから見ても、サワちんが一番人気で間違いないよ?で、そんな不毛な話し合いをするのにこの会を開いたわけじゃないからね?】
そう言って切り替えを促すロンダーヴ。
「それを言ったら、私が一番可能性が低いんだよね。」
この場である意味一番のスタイルの持ち主・・・・モデル体型で一番背が高いみつえが言う。
「だって、男って変なプライドあるから。自分より背の高い女なんて見向きもされない・・・・」
「何を言ってるのみっちゃん?しもんさんがよく貴女の事を見てるわよ。そして、無意識にでしょうけど、”みつえっていつもスタイル良いよなあ?もっと親しくなりたいけど、俺、みつえより背が低いからなあ・・・?背が低い男なんて見向きもされないだろうからなあ・・・・”って、心の声が駄々洩れになってる事がよくあるのよ?あの人そう言う事、無意識に言っちゃってるから。」
「え?そうなの?本当に?ちょっと意外。じゃあ私にもチャンスがあるんだ?あ、でも、この中で最初に出会ったのはせっちゃんだし、常にしもんさんって、せっちゃんの事、気にかけてる?」
「え?そ・・・・それは・・・・私は・・・・女神に選ばれて、勇者として召喚されちゃったけど、弱くて・・・・そんな私を、女神がしもんさんに、頼んだからよ、勇者として活動する手助けをしてほしいと。」
「え?繁在家さんって勇者だったの?勇者ってこの世に2人しか存在しないのよ?男性勇者は最近、魔王を討ち果たしたって聞いてるけど、だからそろそろ女勇者も出現するんじゃないかって噂があったけど・・・・貴女がそうだったのね?じゃあ貴女が一番ね?私なんて父の権力でごり押しだから・・・・」
【あーやめやめ!何でそうみんな自分を下に見るかなあ?ボクから言わせれば、お互い意味なく足を引っ張ってるだけだよ?この世界は1人の強い男が、複数の女を妻にするのは全く問題ないんだから、どんどん攻めるべき!しかも今、マスターは精神に問題を抱えてるから、優しく抱きしめたらイチコロだよ!】
結局、女性陣も精神上の問題を抱えて、なかなか進展がないのであった・・・・
早く気がつけよ俺。
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