第89話 オークキングの素材
あ、そうか、オークキングがいた事は分かってるから、それを俺が討伐したと・・・・わかってたのか。
で、何が欲しいんだろう?
魔石と宝石、睾丸・・・・
「えっと、そんなにドロップしてなかったと思うけど、何が欲しいんだい?」
そう聞くと、ミゲルさんが
「ああ、すまないね、魔石も欲しいが・・・・今は睾丸だ。もしキングのが無ければ、ジェネラルのでもいい!」
何やら凄い形相で聞いてくる。
「えーあったかなあ?魔石はあるけど、睾丸って・・・・因みに、どうして?」
「ああ、君達は他所から来たのだったな。ラクシュアノス王国についてはどの程度知っている?」
・・・・・知らん・・・・この国の名前か?今まで聞いた事もないぞ?
「何も知らないな・・・・」
「じゃあ、一から説明するぞ?簡単にだが我が国の名は、ラクシュアノス王国、現国王はハイメ・ラローチャ・ペラレス三世。もう60後半だ。」
国王、もうじいさんか。
「そして、息子がセリノ・ラローチャ・ペラレス王子。42歳だ。残念ながら、国王陛下には息子が一人しかいなくてな。後はまあ、全員女性だ。上は・・・・まあいい、未婚の女性は、10歳から20歳まで6人だったかな、いる。」
何故そこで変な目で見る?
「そして・・・・セリノ王太子だがな、子宝に恵まれないのだ。いや、王太子妃との間には姫がおられるのだが、2人目が授からなくてな。そこで・・・・だ、王国では秘密裏に、オークの睾丸を、それも上位のオークの睾丸を探しておられる。」
なんだと・・・・!だが、何故オークの睾丸?
「ところで、オークの睾丸というのはどういう効果があるんだ?」
話を中断して、聞いてみる。
「ああ、オークは人や、獣人等を高確率で妊娠させる事が出来る。でだ、オークの睾丸をすりつぶし、煎じて飲めば、妊娠させる確率が上がる訳だ。これがジェネラルや、キングとなれば、かなりの高確率で妊娠させる事が出来る。」
・・・・凄い効果だな?少子高齢化で、高齢になった女性の妊娠確率が上がる?ただリスクはどうなんだ?
「なるほど。で、リスクはないのか?子供に異常が出たり、服用した男性、妊娠した女性には?」
「今の所そのような報告はギルドには来ていないな。何せ、所望する方々は、やんごとなき身分の場合や、金持ちの場合がほとんどだからな、万が一の事があれば、ギルドに報告がくるだろう。」
・・・・副作用が無く、妊娠確率が上がるだと・・・・?
何て凄いんだ、睾丸。あ、でもオーク限定なのか?
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