第73話 オークジェネラル
もう、周りには魔物もいない感じなので、御国台高校へ向かう事に。
一応、俺が先頭で、その後ろを野郎共が続き、その後ろはみつえとさわ。
最後が、俺の次にレベルが高いせつ。
本当は、素敵な女性と歩きたいんだけど、命がかかってるから仕方がない。
暫くして、御国台高校の校門にたどり着く。
特に変化はない。
校門から敷地に入り、進んで行くと、何やら争ってる音が。
魔物と何かが戦ってる?
今この近辺には、クラン”オデイールの光” が撤退してしまってるので、他には冒険者はいないはず。
ブリセーニョ殿の話だと、あと2つのクランがギルドの緊急依頼で出向いてるらしいけど、此処とは違う方向に向かってるらしく、誰もいないはず。
なので、今もし人が戦ってるなら、御国台高校の生徒か先生。
そして・・・・校舎には・・・・変化なさそう。
更に進んで、柔剣道室の前に出た。
すると、入り口を護るように、数人の生徒と先生が、魔物と戦ってる。
ゴブリンか。少ないけどオークもいる。
何とか必死に防いでいるようだけど、防戦一方。
よく見ると、何人か倒れてる。そして、かなりの数の魔物が地面に倒れている。
駆けつけようとすると、ひときわ大きな体躯のオークが現れ、こん棒みたいなのを振り回す。
生徒が1人、もろに殴られ、吹っ飛んでいく・・・・こっちに。
咄嗟に飛び出し、受け止める。
うわ・・・・まだ息はあるようだけど、腕とか変な方向に向いてるよ。しかも腕、めっちゃ腫れていて、元の倍以上の大きさになってしまってる。
飛ばされた生徒を地面において、回復魔法を使う。
「あ・・・ありがとう・・・・」
少し背が低いな。顔も幼い。1年か?
「なあ、今どうなってる?」
そう聞くと、助けた生徒は
「あ、はい、今朝方突然魔物が襲ってきまして、現在皆で柔剣道室を守っている所です。」
「全員いるのか?」
「いえ・・・・レベルの高い男子生徒と先生は、何やらあったらしく、此処にはいません。」
・・・・何かって、あの小屋か?
「まあ今は後だ。助けがいるか?」
「あ、こんな事言えないのかもしれませんが・・・・口田さんでしたね?貴方の提案を無視して、此処に居続けた結果、魔物に襲われ・・・・どうかお願いします!何でもしますから助けて下さい!死にたくない!」
泣いちゃったよ・・・・
兎に角あの強そうなのだな。
見ると次々と生徒が吹っ飛んでいる。
そして・・・・強いオーク、見てみると、オークジェネラルと出てる。
あ、あんなの此処に残った奴らじゃ太刀打ちできないじゃないか。
そして、黒ずくめの野郎5人が次々とオークジェネラルに挑んでるけど、悉く返り討ちにあってる。
まともに剣で切られてる・・・・が、流石に白河さんに貰った服、切れてない。
せつなら倒せるかな?
「せつ、君が戦うんだ。」
「え・・・・どう考えても勝てそうにないです・・・・」
弱気なせつ。
「1人で戦えとは言わない。みつえとさわと3人で戦うんだ。」
こうして、オークジェネラルと、3人の美女が戦う事になった・・・・
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