五月二十三日 設定的な 4


 どうも、ソルトです。第四回目の設定は人外にまつわる『反転』なる現象について。


 人外にはそれぞれに人間から伝え語られて来た起源が存在する。

 様々な伝承から由来・出自を派生させてきた人ならざるものには、必ずしもたった一つの起源しか存在しないということは在り得なく、人に懐き友好的に共生して来たとされる人外も、地方や国によっては悪しきもの、人を害し喰らう忌み嫌われるモノと定義されていたりもする。

 そういった多性質を持つ人外が、稀にとある条件下・状況下によって地の性質を真逆の由来に引っ繰り返ってしまう現象ことが『反転』。これはコインの裏表のように善性を悪性、悪性を善性に返すことが大半である。

 これにより人外は必ずしも害成さぬものと断じることが出来ず、故にこそ人ならざるものを退ける者、滅する者の存在意義が確立されたとも言える。


 ちなみに『反転』はそれそのものが人外の出力を上げる現象になるのでこれの経験者は大抵能力が底上げされます。

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