38

改めて、自分の気持ちと向き合う。


胡桃さんとメッセージを送り合うのが嬉しくて。

胡桃さんの笑顔を見るとキュンとして。

胡桃さんとお話するのが楽しくて。

胡桃さんの隣に立つとドキドキして。


ああ。

ダメだ。

これは私、完全に“好き”だ。

好きになってしまっている。


胡桃さんと楽しげに歩くあずささんに、嫌な気持ちが生まれてしまう。

こんなの、よくない。

よくないけど、でもこの気持ちの止め方がわからない。


私ったら、嫉妬してしまってるんだ。


今日の仕事はまだ残っている。

だけど全然やる気になれなかった。

もちろん、仕事だし薬剤師としての任務は全うするけれど、隙あらばこのことを考えてしまって頭の中はぐちゃぐちゃだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る