その出会い、運命につき。
あさの紅茶
プロローグ
01
今日もいつも通り出勤。
満員電車に揺られながらぼんやり外を見る。
余裕で届く吊革に可愛げなく掴まって、眠いなぁなんてどうでもいいことを思ったり。
電車がガタンと揺れて、隣に立っている女性が私にぶつかった。
「すみませんっ。」
ペコリとお辞儀をして見上げてくる彼女は、吊革に掴まっていても揺れには弱いらしい。
私を見る目線が上目遣いなのは、彼女の背が低いことと私の背が高いことの相乗効果か。
「いえ、大丈夫です。」
そんな当たり障りのない返事をして、電車は駅へ到着する。
よくある日常。
何の代わり映えのない一日が、今日も始まるのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます