石の御相手
石は……、石のまま、
のが、ありがたい。
あるがままで、変わらない。
人の心は、
何処かへ行ってしまう。
遠く、知らない場所へ。
他者の心は、特に。
いくら自分が、誰かに対し。
頑張った所で。
報われない事もある。
相手だけを責めたい刻もある。
だが、石は石のまま、変わらない。
想うような色を創れなかったり、
紙の相性に合わせられず。
色が上手く紙に乗らなければ、
石が悪いのではなく。
調合や配合や画法が悪く、自分が悪い。
石を相手にしていると、責任の持ち場がハッキリしていて、
心地好い。
誰を責める立てることも無く、
恨むことも無い。
心おきなく、手早く。次へと進める。
次?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます