貴方の脳内

ゆゆる

第1話 体調が心配です。

「あ、、大丈夫ですか?」


 彼との第一声はこんな感じだった。


「え、?僕?うん。大丈夫。」


 彼の第一印象はスラっと姿勢が良く装飾品もいい感じな人。だけど私はコミュ障気味。

 ごめんなさいごめんなさいと思いながら話を続けた。

「てっきり重装備なお洋服でしゃがんでらっしゃるし暑いから気持ち悪いとかしんどいってなっしゃってるのかと、、、早とちりでごめんなさい、、、大丈夫な方に大丈夫ですか、なんてすっごい失礼なことをごめんなさい、」

 と辿々しく。

 それに返答した彼はすごく柔らかい笑顔だった。

「うん。この服そんなに暑くないしここは涼しい。大丈夫だよっ」って。彼は続けて

「しゃがんでたのは少し歩き疲れただけだから。」

 だけど私は到着してそんなに時間が経っていなかったので長話をせず回りたかった。そこで彼が「一緒に回る?」と。

 今思えばとても怪しいセリフだが愛に飢えていたのかこの人は良い人と思ったのか、、、


 説明が遅れたが私たちは今ハンドメイドの即売会に来ている。フリーマーケットのようなもの抜きゴスロリ要素を足したようなもの。

 そして今思えばゴスロリが好きなことと血液型ぐらいしか共通点はなかった。

 そんな彼に、、、




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