鈍行の微睡み

朝の鈍行

瞼を閉じていても

まどろんでいても

横殴りの今日の太陽に気付かされ

わずらわされている


向かいに座る人の息遣い


通り過ぎる建物のあいだ

まるで木漏れ日

都会の荒々しき森よ


まぶたを赤々しく照らしつける日差し

その、肌に感じる温度


熱した硝子が突き刺すようだ


ぐねぐねとのたうつ鈍行よ

終着点はあるか

今日も日がなのたうつのか


朝の鈍行

瞼を閉じていても

まどろんでいても

横殴りの今日の太陽に気付かされ

わずらわされている

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