オルテギスタ〜戦士の叫び〜

今は昔

今は唯 藍を見つめ、哀を嘆く。


何も持たなかった私が、手にとったのは、ペンではなくてガン(銃)だった。


空と街のコントラストに神は皮肉を込められた。


美しさ故に、憎しみや汚れはさらに際立つのだ。


日は、人を暖かく照らすのに


腕の中の最愛の人は、暖かさを失ってゆく。


神は皮肉を込められた。


ほとばしるはずの涙も乾いて、この体を濡らすのは


最愛の人の血潮だった。


日は、人を暖かく照らすのに


心の臓の大切な物は、人らしさを失ってゆく。


私は銃弾を込められた。


戸惑うはずの心も乾いて、この体に指図するのは


最早、私ではない他人だった。



あの日、私は戦士となり、


この国は革命を迎えた。


今は昔


今は唯 藍を見つめ、哀を嘆く。

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