Bar Colorato

かんろに

Prolog

「いらっしゃいませ。BarColoratoへ」


 扉の開くベルの音に、優しい店員の声が室内に響く。

ここは"BarColoratoばるころらーと"柔らかな音楽と橙色の暖かな照明に照らされた広めな室内の至って普通のバー。ただ一つ違いがあるとすれば、小さめのステージがある事だろうか。

 始めたきた客は皆不思議そうにそれを見つめ口々に質問することだろう。

 しかし、店主は柔らかな笑みを浮かべ何も教えてはくれない。ある時間が来るまでは....。


これは、広いBarと小さなステージで起こる少し賑やかな日常の話。

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