第16回 書き出し祭り/3-17『皇后筆頭候補(代理)は、“粛清皇帝”の最愛を求めない。』感想
※小説家になろう様にて開催中の、第16回書き出し祭り参加作品への感想です。
イケメンヒーローがいて、彼に気に入られる主人公がいて、主人公に敵意を向けるライバルたちがいて、そしてそのライバルたちを主人公がばっさばっさと切り捨てていく。
主人公のメンタルの強さがしっかりと描かれていて、いけ好かないライバルたちを蹴散らしていってくれるという期待が大きく、スッキリできそうで好印象です。
ドアマットヒロインも展開によっては好きですが、個人的にはリーザのように強気な主人公の方が好みなので、読んでいてとても楽しかったです。
気になるのは、誰がヒーローなのかということ。
タイトルなどから、恐らく女性向け恋愛ジャンルに置く予定なのだと予想していたのですが、あらすじと書き出し分からは皇帝がリーザと結ばれるように思えなかったのです。
タイトルだけで見ると、『最愛を求めなかったことによって逆に興味を持たれて愛されてしまう』ようにも取れます。それが女性向け恋愛ジャンルの王道路線とも言えるからです。
けれど、あらすじや書き出し部分を見ると、皇帝と主人公はビジネスライクな関係であると読み取れます。
だとすると、ジャンルは女性向け恋愛ではない?
もしくは皇帝以外の男性が主人公の相手役として登場する?
そう思いました。
もし、ジャンルが女性向け恋愛ではないのなら、タイトルは少し趣向を変えた方がいいかもしれません。まぁ、ジャンルが明記されていればその時点で読み手には伝わるでしょうけれど、ややタイトルから期待したものと本文にギャップがあるように感じられました。
もし、皇帝がヒーローである、もしくは別の男性がヒーローとして登場するのであれば、それをあらすじ時点で匂わせておいてほしいなと思いました。
あらすじと本文をしっかり読ませていただいた現状、南雲的に期待する続きは、ヒロインが皇后の護衛役として立場を確立していくお仕事ものプラス、それに付随した皇帝の側近等、仕事のできる男性と共に皇帝のために働くバディ的な要素を経て、最終的にそこから芽生える恋愛を成就させるというものです。
皇帝は皇后(本物)とゴールインし、主人公はその二人の元で重要な役職を任され、信頼できる上に主人公の強さをそのまま受け入れてくれる男性とゴールイン。どうでしょう?
メインに据えられるであろうストーリーの予想が難しかったことを除けば、大変読みやすく面白い書き出しでした。
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