こんなの叶いっこない

そらいろ

Prolog

 胸が締め付けられる程苦しくて、ドキドキが相手に聞こえるんじゃないかってくらい鼓動が鳴って、俺に向ける彼からのほんの少しの言葉に簡単に一喜一憂した。



 そんな、恋をしたんだ。



 ここまで心を動かされたのは人生で初めてだった。

 報われないと始めっから分かっている恋なんて、もう二度とごめんだと思っていたのに…。

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