第4話 出会い3
西暦3015年4月1日
「今日から高校生か! 今まで以上に音楽の活動が出来るな! 楽しみだ!」
「奏ー? 早く行かないと遅刻するわよ?」
「やば! もうこんな時間……。お母さん行ってくるね!」
「はーい! いってらっしゃい!」
ミュージックワールドでは、16歳から高校生が始まる。学校は無数に存在していて、どの種族の学校に行っても良い事になっているがもちろんほとんどが音楽専攻の学校である。ミュージックワールドでは高校卒業後プロのバンドを目指して活動するか、音楽の道を諦めて、他の道に進むかの二択に分かれる。
ここで少し、種族の事についての話をしておこう。ちなみにそれぞれ種族の音楽やライブには特徴が存在する。
先ずは人間。この世界ではヒューマンと呼んでいる。ミュージックワールド以前と大きく音楽やライブ内容は変わってはいないが、作詞作曲能力は種族の中でも1番である。音楽の種類も種族で唯一のオールマイティである。作詞作曲を専攻する種族はヒューマンの高校【スクール】に行く。
続いてエルフ。エルフの見た目は人間と対して変わらない。大きく変わるところは、耳が尖っているのと背中に小さな羽が生えているところだ。エルフはハープを使ったバラードが得意だ。ライブの演出は、小さな羽を使いライブ中に優雅に舞いながら歌うという演出である。ハープとバラードを専攻する種族はエルフの高校【イノセント】に行く。
続いてドワーフ。ドワーフの見た目は、身長は低めでとてもガタイが良い。ドワーフは物作りと楽器作りがとても得意でミュージックワールドの楽器とライブや大会のセットはドワーフ達が行なっている。音楽の種類はラップをメインに歌っている。ライブの演出は、ドワーフが得意とする楽器作りと、セット作りを生かして、とても派手で豪華な演出である。楽器作りやラップを専攻する種族はドワーフの高校【クラフト】に行く。
続いてドラゴン。ドラゴンは身体が大きかったため、ミュージックワールドを作る際にアポロに人型のドラゴン【ドラゴニュート】に姿を変えられた。見た目は人間とほぼ一緒であるが、大きく変わるところは、角が生えているところと、口から熱くない炎を出せるところだ。ドラゴニュートの特徴は楽器を演奏する技術がとても高い。種族間では頭一つ抜きでてるだろう。音楽の種類は、ロックでライブの演出は、高い演奏技術で観客を魅了し、炎を生かしたライブをする。楽器演奏を専攻する種族はドラゴンの高校【サラマンダー】に行く。
「ここが今日から俺が通う学校……【サラマンダー】」
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