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目次
異腑躁壮
紙飛行機を沈めて歩く
目につく糸は全て切り裂く
何もかもどうでもよくなったから
そうさせたのは貴方なんだよ
貴方なんだよ
貴方のせいだよ
空想の中のジグソーは
いつも一欠片きっと足りない
捨てるには惜しいけれど
抱きしめるには余りに脆い
貴方が足りない
きっと貴方が足りない
足りない分だけ増やせたら
貴方が百人出来たなら
百回恋して百回裏切られて
百回泣いたら千人にする
当たりの箱はどれですか？
ぶくぶく、ぶくぶく
見える酸素は抗鬱剤
きりきり、きりきり
映える血流は強壮剤
誰も感情を投げられぬように
誰も記憶に囚われぬように
呪文のようにもう一度
あと九十九回繰り返したいけれど
残念ながら貴方はたったの一つ
そこはきっと冷たくて
でも時々暖かくて
心安らぐ事でしょう
生きるが見える幸福体験
果てるが尽きる臨床実験
掌を添えて空想のジグソー
未完結の檻の中
最後の一つは土の下
尽きた酸素は栄養剤
貴方はやがて蟲になる
百の千の蟲に成る
かくして空想は成就する。
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