第16話 1人目
「うん。上手だったよ!」
悲しみさえ、表情に出さない霊子。
それは過去の絶望によって今を忘れた、一時の希望。
全てを取り戻せば、本来の霊子も絶望も戻る。
望みは死か、破壊か?
今はない、仮初めの霊子。
全てを取り戻す事を望む、瑠璃と里奈。
それは、二度と訪れない希望の消失を意味する。
それを感じ取れたのは、京子だけ。
京子は、言い知れぬ不安を覚えた。
普通なら背筋が寒い程度だが、霊子の狂気じみた物はそんなレベルではなかった。
京子は、咄嗟に霊子に怨まれない様に振る舞った。
「次…行こう!」
皆は元気に振る舞うが、京子はぎこちない。
不思議そうにする霊子。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます