第43話 炎
一行は夜が明けきらないうちにサヴォナローラの王都ラグナを経った。
ラ・ロッサ山脈を越え、遥か北のローゼンハイムの大地を踏むべく進むアサレラの心は重かった。
――アサレラ。おまえがどこへ行こうと、おまえの行き着く先にパトリス様はいらっしゃる……そのことを、心に……とどめて……おきなさい……。
ジョンズワートが最期に遺した言葉が、アサレラの胸の内で旋回し続ける。
アサレラの目的が聖剣レーゲングスを以て魔王パトリスを倒すことである以上、この旅路の果てに待つのは魔王であるはずだ。
だが、ジョンズワートの言葉は、本当にそういう意味だったのだろうか。
魔王と戦うことに恐れはない。それなのに、胸の底が妙にさざめいて、急き立てられるような気持ちになる。
これはなにかの前触れなのだろうか――。
「…………レラ、……アサレラ!」
エルマーの声にはっとする。
心配そうにこちらを見つめるエルマーを、アサレラは意外な思いで見返した。
「だいじょうぶですか? 無理はしないでくださいね。あなたがいなければ、この旅は成り立たないのですから」
てっきり、呆けていないでしっかりしなさい、などと苦言を呈されるものだと思っていたアサレラは、エルマーの顔をまじまじと見てしまう。
「あ、ああ……悪い」
疲労の滲む金色の瞳には決意と緊張、それから恐れが見えた。
「…………。この山を越えれば……いよいよローゼンハイムですね」
その視線を辿ると、サヴォナローラとローゼンハイムを隔てるラ・ロッサ山脈が、すぐ目の前に高々と聳えている。
一行は列をなして山を登り始めた。
険峻たるラ・ロッサ山脈は昇り始めた朝日を受けて白く輝いたり、去来する雲によって黒い影が落ちたりと、めまぐるしく変化し続けている。冬であってもそこかしこに植物が群生するコーデリア西部の山とは異なり、荒々しい山肌に緑の面影は見当たらない。
アサレラは後列のリューディア、フィロとロモロの姿を確認し、それから先頭を行くエルマーの背を見た。
杖を握りしめて進むエルマーの歩調は、明らかに少しずつ遅くなっている。
「エルマー、疲れてないか?」
エルマーの肩がびくりと揺れたのを、アサレラは見逃さなかった。
「荷物が重いんじゃないか。少し休憩するか?」
アサレラたちが砂漠越えでの経験を踏まえて多めに買い込んだ食糧や水は、万が一はぐれたときのことを考慮し、分配して各々が持っている。
「……ありがとう。でも、心配は無用です」
振り返ったエルマーは、少し疲れた素振りを見せながらも微笑を浮かべていた。
「ぼくのことより、あなたこそ平気ですか」
「おれ?」
「ラ・ロッサ山脈は大陸でもっとも険しい山ですから。もう少し上へ行けば万年雪もありますし、すごく寒いですよ」
自然豊かな西コーデリアのものとは全然違うでしょう、とエルマーが息を弾ませる。
「万年雪?」
「夏でも溶けない雪のことですよ」
「雪か……見たことないな。白くて冷たいんだろ? 氷みたいなものなのかな」
「ローゼンハイムへ行けば嫌になるほど見ることができますよ」
雲が流れて、アサレラたちの上に影が落ちる。
「けど無理はするなよ」
そう言ってから、アサレラはしまった、と内心思う。エルマーは子ども扱いをことのほか嫌う。だが一度口にした言葉はもう戻らない。
「言っておくけど、これは仲間を心配してるんだ。子ども扱いじゃない」
「……ええ。わかっていますよ」
答えるエルマーの表情は存外やわらかで、アサレラはひそかに胸をなで下ろした。
「でも、ぼくは平気です。むしろ、ぼくよりも……」
エルマーは肩越しに後ろをちらりと見る。つられてアサレラも振り返った。
すぐ後ろにいるリューディアはいつもどおりだが、どことなく背後を気にしているようだった。
紫色の瞳と視線がかち合う。険しい足元をものともせず、リューディアが跳ねるように駆け寄ってくる。
「あのさ、アサレラ」
リューディアはどこか困ったように声を潜めた。
「気のせいかもしんねえけど……、おっちゃんとフィロ、ちょっと変じゃねえか?」
アサレラは進む速度を落とし、もう一度振り返る。
蹌踉とした足取りで歩くフィロの顔色は蒼白で、今にも倒れてしまいそうだ。
しんがりとして一行の最後尾にいるロモロは険しい表情で、息子の背に声をかけてやることもなく、なにやら考え込んでいるようだった。
「……確かに変ですね」
「だろ!? うまく言えねえけど、なんか変なんだよ」
エルマーの同意を得られたためか、リューディアの声が高くなる。
アサレラは反射的に背後へ視線を向ける。フィロもロモロもこちらを訝しむ素振りは見せず、かえって不安になってしまう。
「そうですね……。フィロは魔術を使った後遺症かもしれません」
でも、とエルマーが目を伏せる。
「ロモロがフィロの異変に気づかないのはおかしな話です。ロモロはいつだってフィロを気遣って一番に優先しているでしょう」
まさしくそのとおりだ、と頷くアサレラの傍らで、リューディアが小首をかしげる。
「フィロってアサレラと同じぐらい大人なんだろ? よくわかんねえけどさ、親からあんなふうに世話されてるのって、よくあることなのか?」
「ど、どうでしょうか……お二人にはいろいろ事情があったのですから、その……一般的な親子とは少し違う……かもしれませんね」
エルマーは困惑したように視線をさまよわせている。
「……とにかく、少し早いけど休憩にするか」
アサレラが声を張り上げて休息の旨を宣言しても、フィロたちの様子が変わることはなかった。
一行は足を止め、それぞれが休息を取り始めた。リューディアは大きめの石に腰掛けてブーツの紐を結び直している。ロモロは葉が落ちきった枯れ木に凭れ、自身の細剣をじっと眺めている。エルマーは荷物から革の水筒を取り出しながら、そんなロモロの様子を窺っているようだった。
こちらへ背を向けて佇むフィロへ、アサレラはそっと近づいていった。
「……フィロ」
フィロは空を見上げたまま答えない。
アサレラもその視線を追うように空を見上げる。先ほどまで晴れていた空には、厚い灰色の雲が低く垂れ込め始めている。太陽の光が遮られ、昼間だというのに辺りはどこか薄暗い。雨にならなければいいけど、とアサレラはため息をこぼした。
「フィロ」
もう一度呼びかける。
「…………アサレラ」
ようやくこちらへ振り返ったフィロの目は暗く翳っている。青ざめた額に汗が浮かび、長い髪が張り付いている。やはり、明らかに様子がおかしい。
「どうした、具合が悪いのか? やっぱり……」
魔術の後遺症なのか、と言いかけ、アサレラは口を噤んだ。
アサレラをまっすぐ見つめるフィロの瞳は、陰が落ちてひどく暗いのに、最奥に炎のようなものが揺らめいて、そこだけが妙な熱を持っているようだった。
「アサレラ。…………オレは……いや、オレたちは…………」
長い沈黙が降りる。
フィロから視線を逸らすことができず、アサレラは瞬きも忘れて瞳の奥で煌々と燃え上がる炎に眺め入った。
あの炎を、いつかどこかで見た気がする。
「…………いや」
永遠にも続くかと思われた静寂を破ったのは、フィロの静かな声だった。
冷や水を浴びせられたように心臓が竦み上がって、アサレラはそこで初めておのれが呆けていたことに気づいた。
「…………頂上に着いたら話す」
伏せられた睫毛が瞳の奥で揺らめく炎を覆う。長い髪をなびかせて、フィロがこちらに背を向ける。
「……フィロ!」
考えるよりも早く、その名を呼んでいた。
呼び止められたフィロは立ち止まって振り返り、アサレラの言葉を待っている。
「フィロ、約束してくれ、頂上に着いたら、必ず」
なぜそんなことを言ったのか、自身でもわからない。だが、そう言わずにはいられなかった。
アサレラの言葉が意外だったのだろう、フィロはわずかに目を瞠り、それからかすかに唇を緩めた。
「…………ああ。約束だ」
フィロはアサレラの左肩を軽く叩き、今度こそ踵を返した。
薄紫色の髪の流れる背が遠ざかり、ロモロのもとへ近づいて行くのを、アサレラは黙って見送った。
そのとき、ひどく冷えた北風がごうと吹き付けた。外套が翻り、フードが外れて銀髪が乱れる。風が止む頃には、左の肩にあったはずのフィロの手の温もりは、元から幻だったかのようにたやすく消え去っていた。
つかの間の休息を終え、一行は再び山を昇り始める。
誰一人として言葉を交わさぬまま歩いているうちに空気がぐんと冷え、辺りに霧が立ちこめ始めた。
白く霞む視界の中で、前方を進むエルマーの青い髪が鮮やかに浮かび上がる。服や髪がじっとりと濡れ、肌へ張り付いて気分が悪い。湿った地面に足を取られそうになり、アサレラは慌てて力を入れた。
「気をつけろよ、リューディア。霧のせいで滑りやすくなってるみたいだ」
返事はない。
「……リューディア?」
アサレラは立ち止まり、振り返って目を凝らす。
白い霧の中に、リューディアの姿は見当たらない。
「エルマー、ちょっと待ってくれ、みんなが……」
アサレラの声が聞こえていないのか、エルマーはどんどん先へ進もうとしている。
「止まれ、エルマー!」
焦りから、再び呼びかけた声が思わず強くなる。遠ざかろうとしていた青色が大きく跳ねて、その動きがぎこちなく止まる。
「……アサレラ? どうかしたのですか」
足を滑らせないように気をつけながら、アサレラはエルマーのもとへ足早に近づいた。
「後ろのみんなが付いてきてない。……リューディアもフィロも、ロモロさんも」
エルマーの顔が強張って、血の気が引いていく。
「リューディア! ロモロ、フィロ! 聞こえていたら返事をしてください!」
呼びかけるエルマーの声が、白い霧の中へ吸い込まれて消える。アサレラの耳に届くのはエルマーの荒い呼吸、そして早鐘を打ち始めるおのれの鼓動だけだった。
「……しょうがない。先に進もう」
真っ白な世界に二人だけ残されてしまったのではないか、ふとかすめたそんな錯覚を振り払うように、アサレラは固い声を出した。
「ですがアサレラ、少し待っていたほうがいいのでは? みんな追いついてくるかもしれませんし」
エルマーは困ったようにアサレラの背後を見つめている。はぐれた三人が霧の中から現れる、そんな希望を抱いている――いや、抱きたいのだろう。
「……いや。霧でおれたちを見失って、別の道を行ったかもしれない」
アサレラとてそれは同じだが、いつまでもこうして待っているよりは、少しでも先へ進むべきだ。
「山っていうのは裾は広いけど頂上は一つだ、だからこういうときは頂上で落ち合ったほうがいい。おれたちも行こう」
でも、とエルマーが不安げに瞳を揺らす。
「みんな、そのことに気づいてくれればいいのですが。ぼくたちを探してあちこちをさまよったりしないでしょうか」
「だいじょうぶだろ、ロモロさんもいるし」
そう言ってから、アサレラは別の可能性に思い至った。
「いや、そうか。あの三人が一緒にいるとは限らないのか」
「それもありますが……ロモロとフィロの具合が悪そうだったのを、あなたも見たでしょう。そういうときは、判断を誤りやすいものですから」
「うーん……まあ、リューディアはウルティア育ちだし、フィロもあれで、肝心なときはしっかりしてるから。確かにロモロさんもフィロも調子が悪そうだけど……みんな旅には慣れてるだろうし、なんとかなるだろ……たぶん」
それに、と、アサレラは聖剣の柄を握った。
「フィロと約束したんだ。だからみんな、頂上に向かってるはずだ」
アサレラはおのれへ言い聞かせるように言い切り、頂上へ行こう、と、かすかに震えるエルマーの肩を押した。
やがて日が落ち、夜の闇が辺りに満ちても、霧は晴れなかった。
長布を互いの腰に巻いて繋ぐのはどうかとエルマーに提案されたが、魔物や野生動物と遭遇したときとっさに動けないと困ると判断し、アサレラはその案を却下した。
「アサレラ……、ちゃんと付いてきてますよね?」
だからエルマーはしきりに話しかけてくるし、時折はこうしてわざわざ振り返る。アサレラの存在を確かめるように。
「ああ、だいじょうぶだ」
安堵の表情を浮かべたエルマーが再び前を向く。アサレラのため息が白くたなびいて、霧の中に紛れて溶ける。
実を言えば、たびたび口を開いて言葉を発するのも、なかなか体力を消費する。しかしここでエルマーともはぐれてしまう事態は避けなければならない。アサレラならばともかく、エルマーが単身で山頂まで辿り着くのはたやすくないだろう。
「…………ぼくが……」
ぽつりと呟く声が聞こえた気がして、アサレラは目を眇める。
エルマーはこちらに背を向けたままだ。
気のせいか、と思い直したとき、再び、ぼくが、という声が聞こえてきた。
「ちゃんと背後を気にしていればよかったんです。……ごめんなさい」
エルマーの語尾がかすかに揺らぐ気配があって、アサレラは慌てて目の前の小さな背中へ駆け寄った。
「いや、おれだってそうだ。霧で視界も足元も悪か……」
そこまで言って、アサレラは唐突に言葉を切った。
空からちらちらと降ってくる白いものが、アサレラの視界をかすめる。手を伸ばして触れてみればそれはわずかに冷たく、音もなく溶ける。
「雪……」
エルマーの唇から、白い吐息とともにこぼれ落ちた言葉。
「これが雪……」
この白い雪が止めどなく降り続けるローゼンハイムへ、おれたちは向かっている。
アサレラは、この先に待ち受ける最果ての大地に思いを馳せた。
ときには冷たく吹き付ける風に向かい、ときには降りしきる雪に視界をさまたげられながら、アサレラたちは頂上を目指した。荒々しい山肌は白い雪に覆われ、すでにその面影はない。空気が薄くなってきたのだろう、呼吸が苦しく足が重い。幸いにして魔物との遭遇はないものの、フィロたちとはぐれてから数日が経ち、疲労は限界に達しようとしている。エルマーはすでになにも語らず、黙々と足を進めるのみだ。
うっすらとした霧が晴れ、重い雲の合間に夕日が沈んでいくのが見える。ようやく見えてきた頂上に、見慣れたオレンジ色があった。あれはなんだ、と考えるよりも前に、アサレラの胸に喜びが広がる。
「ロモロさん!」
声を張り上げると、オレンジ色がぴくりと動いた。
オレンジ色が近づいてくる。
「アサレラ殿、エルマー殿。よかった、無事だったか」
案の定、その正体はロモロだった。
疲労の色は濃いが表情に陰はなく、穏やかな口調とやわらかな物腰の、いつものロモロだ。アサレラは安堵に胸をなで下ろした。
「ロモロさんこそ無事でよかった。フィロとリューディアも一緒ですか?」
「ああ、野営の準備をしていたところだ。ちょうど調理を始めたところだから、まだできあがってはいないが……火に当たるだけでも気持ちが楽になるだろう」
「よかった! 準備を手伝う前に温まらせてもらおう。な、エルマー」
もはや話す気力もないのか、エルマーはただ頷くだけだった。
ロモロとともに頂上へ向かうと、ほのかに温かな空気が流れてきた。ロモロの言ったように、フィロとリューディアがなにか簡単な調理を行おうとしているようだった。ふらつく足取りでそちらへ向かおうとするエルマーの腕を、アサレラは反射的に掴んだ。
「エルマー、きみは少し休んでろって」
蒼白な顔のエルマーが、困ったように見上げてくる。
「いえ……、みんなが働いているのに、ぼくだけ休むなんて……」
「なに言ってるんだ、おれだって後で休ませてもらう。順番だ、順番」
そう言われてしまえば強く反論できないのだろう、もしくはその気力さえ尽きていたのか。ともかくエルマーは、では少しだけ、とささやいて、焚火のほうへふらふらと歩いて行った。
エルマーと入れ替わるようにして、リューディアが跳ねるような足取りで駆け寄ってくる。
「ごめんアサレラ! あたし後ろのことばっか気にしてたから、アサレラのこと見失っちまって」
「いや、おれのほうこそ悪かった。もう少し後ろを気にするべきだった」
アサレラは、霧の中を進んできたためにすっかり水気を帯びた前髪を摘まんだ。指先に少し力を込めれば、水滴がぽたぽたと滴ってきそうにじっとり濡れている。
「霧の中じゃ、おれの髪は目印にならないよな」
エルマーの青い髪は目立ってよかったけど、とアサレラが言えば、リューディアは無邪気に笑った。
「確かにな! おっちゃんのオレンジとエルマーの青は目立つけど、アサレラの銀髪はダメだな。たぶんあたしの金髪も見づらいけど」
リューディアは小柄な身体を傾け、アサレラの背後をじっと見る。
「薄紫も見えにくそうだよな」
振り向くと、そこにはフィロが佇んでいた。
ただ事ではない雰囲気を察したのか、リューディアは終わったら二人も来いよな、と言い残し、ロモロのほうへ走り去っていった。
果たしてこの場には、アサレラとフィロだけが残された。
「…………ずっと、考えていた。オレたちの……いや、オレのすべきことを」
風が吹く。
ゆるやかに流れる髪を肩へ払い、フィロは北へ目を向けた。
「アサレラ、オレはあのときおまえに、過去のことをいつまでも考えていても仕方がないと話した。その気持ちは今も変わっていない……でも」
厚い雲の切れ間から差し込む日射しは強く、光の矢のように二人のあいだに降り注ぐ。
「過去があるから今がある。過ぎ去ったことでも、そう簡単に割り切れるものではない。……おまえと会って、ようやくそれがわかった」
フィロの背後からきつい西日が射す。目を凝らしても、フィロの表情は窺えない。
「だからこそオレたちは……ローゼンハイムへ行かなければならない。思い返すたび眠れないほどの憎しみに苛まれた故郷はすでに滅び、恨みを晴らしたい相手ももういないのだと目の当たりにすれば……親父もきっと、この苦しみから解放されるはずだ……と」
「……それは……どういう……」
「アサレラ、おまえには……おまえにだけは話しておく。エルマーやリューディアに話すかどうかは、おまえの判断にまかせる」
北を見つめるフィロの瞳には、あの炎が宿っているのだろうか。
「………………オレたちは…………オレと親父は……、ローゼンハイムから来たんだ」
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