聖マリアの彫像

            私はささやかな燭台

            貴方というを支え続けるための


            愛が深いほむらになるほど

            貴方は御身を犠牲に私を彩る

            蔑まされたこのくらい存在に

            迷いのない光を与えてくれた人


            いつも傍にいたかった――


            私はささやかな燭台

            貴方という命が燃え尽きる瞬間

            その愛の亡骸を抱きしめるための


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ここで云う《マリア》とは《マグダラのマリア》のこと。

2004年当時、ダン・ブラウンの小説『ダ・ヴィンチ・コード』の大ヒットにより

TVでも多くの特番が組まれ、その中で観たイエスとマグダラのマリアの関係に、ひどく心を動かされて作った一篇。

神々しい救世主ではなく、ひとりの男としての生々しいエロスをイエスに感じてしまった、ある意味、事件(というより事故)。


幼稚園と短大がカトリック系だった。小学校時代は日曜学校へも通っていた。

手元にある聖書と賛美歌集は当時のものだ。

食事の前に必ず唱えた『主の祈り』は、40年以上を経た今でも暗唱できる。

子供時代の習慣と記憶力ってスゴい。

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