重力が衰えるとき(第19番)

    【本歌】

    難波潟 短き葦の ふしの間も

    逢はでこの世を 過ぐしてよとや


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

   

    総ては 上手くいくのだと思ってた

    二人は どこへでもゆける気がした

    宇宙の中では

    みんな同じに自由で

    星が光るのも

    ほんとは自由で

    もしもこの世が暗闇だけでも

    それはひとつの真実

    

    祷りは 今すぐ届くのだと思ってた

    二人は どこまでも永遠な気がした

    宇宙の中の

    「さよなら」の小ささ

    私は何に負けたの

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