第13話 神乃《かみの》数也

「フゥン、あの元夫ひとが書いたのは『496』なんでしょ。だったら名前によんの着く人が真犯人なんじゃないの」

 元妻の小田マリはあずまたちを横目で睨んだ。



「な、そんなの知らないよ。はスマホの番号なんじゃないのか」

 あずまジンは前妻に詰め寄った。



「私のスマホの番号は、『496』じゃないわよ」

 小田マリも少し顔色が変わった。


「いいえ、あなたの番号は、『4906』でしょォ~」

 四月わたぬきミラが勝ち誇ったように微笑んだ。

 確かに、調べた結果、小田マリのスマホの番号の下4桁は『4906』だった。


「そ、それなら『490……』ッて書くンじゃ。神乃かみのさん、あなたはどうなのォ!!」


「え……」急に振られて、神乃かみの数也も眉をひそめた。

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