第57話

整理しよう。


サイコロで23の目が出て、23マス先に進んだ。

そうしたら急にマスが光り出して、周りがぐにゃぐにゃ歪んでいき、僕はそのまま気を失ってしまった。

気づいたらまたどこか知らない場所にいた。←今ここ


う〜ん。

さっきまでいた場所とは違っていたって普通の広い場所だ

変なマスもない。

そういえば気を失う前、うっすらとマスに書かれていた文字を見たような気がする。

何だったっけ?

え〜と、

‘ゴール’だっけ?

なんか違うような……

でもなんかニュアンスは合ってたような……

そうだ!ラストだ!たしかlastって書いてあった。

って事はここで最後?

あぁ、でももしゴールだったら‘あがり’ってことで地上戻れると思ったけど。


ここから地上に戻れるのかな?

でもここからどうやって……

そう思って周りを見ていると、何か記念碑みたいなのがあった。

このだだっ広い場所の中央にポツンとひとつだけ。

何か書いてあるみたいだ。

近づいてみる。


この記念碑?は石でできているみたいだ。

それで文字は……ちゃんと読める。

日本語みたいだ。

え〜と、なになに

‘この場に集まってくれた諸君、まずはようこそ、そして早速で悪いが、さようならと言っておこう。’

なんか記念碑っぽくない。

こういうのはなんていうんだっけ?石版?まぁ、石版でいいや。


そして内容について。

諸君?てことは、ここは元々複数人でくる場所だったのか。

そうか………。

僕はぼっち!

この世界に来てからずっとぼっち!

未だに人っ子一人見つからないこの世界で!

モンスターに(多分食べ物として)モテモテの男だ!

……

むなしぃ。

強がりです。

あぁ、まだ石版には何か書いてあるみたいだ。

強がりもそこそこに石版の続きを読む。

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