第47話
頭がいいというのはどんなことかよくは分からないけど、
広い視野を持っているというのはたしかに頭がいいと言えるんじゃないかと思う。
たしかにこの紙をただの紙だと思って捨てれば、これはただの紙として終わったと思う。
でも、広い視野を持ち、いろんな方面から物事を見て、
この紙自体が鎧なんじゃないかと、柔軟な発想をすれば、
こうやってつける場所により形を変え、火をも吸収してしまう最強の鎧になる。
………すげぇ。
なんか震えた。
まさかこんな鎧があるなんて。
ていうかじゃあ今までの‘はずれ’とかはなんだったんだ。
あれもこんな感じで何かギミックがあったのかな?
……まぁ今となっては分からないけど。
でもあれは簡単に破れてたし。
とりあえずこの鎧について調べよう
腕につけたら腕を覆う鎧になった。
足につけたら足を覆う鎧になった。
ということは、これは全身を一気に覆うことができないのかなぁ。
そう思っていると、鎧が覆う範囲を広げ、頭から足まで全てを覆う鎧になった。
おお!凄い!
鎧をつけた人の意思で覆う場所を広げれるのか。
全身を覆っても、しっかり動ける。
鎧を解除したいと思うと、すぐに解除できた。
解除したら、鎧は小さな紙になっている。
まるで変身したみたいだ。
次に強度を調べる。
鎧をつけて、クナイで叩いても全く衝撃がこない。
衝撃を吸収しているのかな?
さっきは火を吸収してたし。
色々試してみたけど、この鎧はかなり丈夫みたいだ。
さすが最強の鎧。
でも、紙ということは水には弱いのかな?
水はないから試せないんだよなぁ。
水がないか探してみよう。
じゃみらぁ。
というわけで、僕は最強の鎧を手に入れ、この部屋を出た。
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