第13話
木の棒の倒れた方に進んでいると、あいつらがいた。
ウサギもどきだ。
2匹いる。
まさかどちらかがもう1匹を食べだすんじゃないだろうな。
少し離れて様子を見てみる。
……
そんな様子はない。
あの時見たのはなんだったんだろう。
まぁいいや。
ここはどうしようか。
逃げるにしても、まだあいつらはこっちに気づいてないみたいだから、
来た道をひき返せばいいか。
う〜ん。
あ、1匹がどっかに行った。
今は1匹しかいない。
ここで奇襲をかければいけるかもしれない。
そう思っていると、ウサギもどきがこっちに向かってきた。
うわ!
怖い!
思わずロープの先に少し大きな石をつけたものを振り回す。
あ、ウサギもどきに当たった!
効いてるみたいだ。
ウサギが地面に倒れ込む。
弱っている。
どうしようかな。
そう考えていると後ろの方からガサガサと音がした。
振り返るともう1匹ウサギもどきがいた。
さっきどっかに行ったやつか?
こっちに向かってくる。
とっさに避けるとウサギもどきはそのまま弱ったウサギもどきに向かっていった。
僕を気にするようなそぶりもなく、弱ったウサギもどきの肉に食いつく。
うわ、やっぱり食べてる。
やっぱりそうなんだ。
怖くなって、
ウサギもどきが食べている間に逃げ出した。
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