【ササキ戦記】16【決戦の旗頭】

第十六話〘決戦の旗頭〙

ササキ艦隊は正式に沖縄水上特別支援艦隊を拝命した……

軍令部総長オイカワは、敢えて特別攻撃の名称を与えなかった……

ササキ艦隊を気遣った訳でも無い、ただの自らの保身の為に過ぎなかった。

オイカワ「ササキ中将!貴官に沖縄水上特別支援艦隊の指揮を命ずる!!我々大日本帝國軍人と帝国民の意地を見せつけてくれたまえ!!」

ササキ「は!身命を賭して本任務を完遂致します!!」《我ながら白々しいな……》

ササキ艦隊は連合国軍に対する決戦の最後の旗頭として軍令部総長オイカワは期待したのである……


しかし、更に上の上層部の方々の思惑は明後日の方向を向いていたのである……


(つづく)

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