初めて見た君の本棚に文庫化するのを待っている本のハードカバーを見つけた時みたいな

どちらにするか迷って結局選ばなかった方のメニューを君が注文した時みたいな

寝室のカーテンとリビングのカーテンの色を決めるためにじゃんけんした時みたいな

２つ買ってきたコンビニスイーツの新商品を冷蔵庫に入れようとしたら同じのが２つ入ってた時みたいな

折り畳み傘を差して帰っていたら君が傘を持って迎えに来てくれた時みたいな

テーブルの上にいくつも散らばってる中から同じみかんを手にとった時みたいな

……そういう幸せを、少しずつ、山ほど積み重ねてゆきたいと思うんだ。

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