087, 4-06 引っ越しと捕縛
前回のあらすじ
セクハラは最低だぞ!!
朝、適当に掃除をし、借家を出る。
女達も何故か付いて来る。
ヘブリッジ行きの馬車に乗ろうとすると家出令嬢がゴネる。
意味がわからないので無視する。
この近くにある街は領都ヘブリッジだけだからな。
あとはもう王都だが、王都の近くにダンジョンはない。
ダンジョンがない場所に国の基盤を作ったのだろう。
俺はダンジョン巡りなどするつもりはないのだが、ダンジョン以外だと変異型の魔石が小さいモンスターが多く、稼ぎが減ってしまう。
ダンジョン産モンスターが少ないのではなく変異型が異常に多いというだけだ。
そもそもカナリッジ
馬車に乗っている間も家出令嬢はなんか言っているが嫌なら付いて来なければいい。
嫌じゃなくても付いて来ないでほしい。
家出令嬢の文句と痴女銀狼のセクハラに耐え見えてきたヘブリッジの街は領都というだけあってカナリッジよりでかい。
二倍ぐらいか?これで男爵領だからこの世界の人口はそこそこ多いのかもしれない。前世は何十億人といたからそれに比べると少ないが。
街門を
馬車を降り、街並みを見ながら新鮮な気持ちで歩いていると、痴女銀狼が例のごとくまとわり付いてくる。セクハラだ。
そしてなぜか家出令嬢までセクハラしてくる。
痴女銀狼の悪影響を受けたのか、腕にくっついてきてキョロキョロし始める。挙動不審だ。
(まさかこいつ・・・逃亡犯なのか?)
冒険者ギルドでもいきなり人を殺しかけたやつだからな。
ヘブリッジでなにか問題を起こしてカナリッジに逃げた、という可能性を考える。
だが隣町ならすぐに捕まるだろうし、流石にこの街でなんかやったのなら付いて来ないだろう。
そもそも俺には関係ないしな、と市場を見て回る。
何日か宿屋に泊まって、いい感じの家賃が安い借家を探そう。
隣にエロい人妻とか住んでる借家がベストだ
家出令嬢が次第に落ち着き、堂々とし始めると、衛兵に呼び止められた。
俺の腕を掴んだまま逃げだす家出令嬢。離してくれ。
衛兵というのは犯罪者を捕まえるプロなので当然すぐに囲まれる。
俺は無関係であるとどうやって証明しようか悩んでいると、一人の衛兵が前に出てきて言った。
「お嬢様・・・、家までお送りいたします」
家出娘の捜索に衛兵を使うとは、家出令嬢の実家はかなりの金持ちなのか。
そんな事を考えながら衛兵に連行される。
俺は無関係だというのに・・・。
連行された先は壁で囲まれており、入り口には騎士がいた。
壁の中は無駄に広く、池まである。屋敷もでかい。
屋敷に入ると家出令嬢は「話をつけてくる」と言い、俺と痴女銀狼はメイドさんに案内される。
案内された場所には高そうな調度品が・・・。
ソファーの座り心地はかなりいい。
メイドさんがお茶を入れてくれるが妄想する気にもなれない。
なんだか嫌な予感がする。
この場から逃げ出せないか考えていると、痴女銀狼がセクハラしてくる。
「きれいな部屋だな~」
「そうだな」
「ソファーも気持ちいいな~」
「そうだな」
「これは子作りしろってことだろ」
「それは違うな」
適当に
「いいだろジョニ~~~照れんなよ~~~」と胸をグイグイ押し付けてくる。身の危険を感じる。
痴女銀狼のセクハラをなんとか回避していると部屋の扉が開く。
そこには、ポニテを解いて白いタイトなドレスを着た家出令嬢がいた。
部屋に入ってこず「変じゃないか?」と聞いてくるので、似合っていると褒めておく。ヒップラインがエロい。
家出令嬢の案内で別の部屋に行くと、おっさんとイケメンと・・・、エロい女がいた。
胸元が開いたエロいドレスを着た金髪の女は、どこか家出令嬢に似ている。
ここまでくればもう何となく分かる。
ここは悪徳領主の屋敷だろう。
家出令嬢は貴族の令嬢だった。
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