営業マン物語

第12話

12、低迷期

仕事にも慣れ、そこそこ売り上げも伸ばし自分に余裕が出て来たんだろう。

自然とトークが出てくる。

楽だ。行動にも余裕が出てくる。

喫茶店で計画を練って、仕事を開始するかぁ〜。

と言いながら１時間以上もサボって仕事、開始！

次第に聞いてくれる回数は減るし、聞いてくれる人の表情も冷めて早く帰って欲しい顔の表情が伝わってくる。

何故？何で？原因は明確だか不思議と本人は全く気付かず、

８月86P

9月72P

10月４０P

と急激に売り上げを落とした。

そんなある日 、島崎さんの言てる言葉を思い出した。

仕事に慣れないで雜にならない事…んっ……

確かに慣れて来たせいか誰に対しても同じセリフで感情も無く、有るのは余裕のみ。

もう一度 島崎さんに会いたい。

しかし 今の自分を見せたくなかった。

あの島崎さんの言葉を思い出しつつ自分を変える決意を決めた。

夜の付き合いを控えて自分を見つめ直した。

自分の個性 それは何だ？

結構、自分で言うのもなんだけど、お客の受けが良い。

何故か、人に合わせて変化して、対話が出来る。

すなわち人の心に入れる事。

これは、もしかして最高の自分の個性…まさしくカメレオン ！

なるほど松井さん。

崩れるのは早いが立ち直るのは時間がかかった。

しかし、ようやく自分を取り戻して規則正しい生活も始まった。

皆さんとお付き合い出来るのは…。

週の終わりの土曜日の夜だけだよ。

皆さん、僕は変わります。