お呪い
これは、あれは、
それは。
限りなく、のろい、に近いものでした。
愛と呼ぶには何かが多くて、足りなくて。
恋と呼ぶには何もかもが、違ったんです。
それでも、のろいではないと、ずっと信じているのです。
これは、あい、で、こい、だと。
不純物が多くて、輝きやきらめきが多すぎて、そして、あなたのこころだけが、どうしても、たった1つだけ、少なかったんだと、
今ではそう、思います。
そばにいたかったです。
でも、見ないでほしいところもたくさんありました。
好きだと言って欲しかったです。
でも、嘘はついてほしくなかったんです。
愛してる、とも言って欲しかったのです。
それでも、あなたは、
何もかもが違ったんです。
それでもわたしはきっといつまでも、
あなたに、
わたしに、
おまじないをかけるのでしょう。
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