お呪い

これは、あれは、

それは。


限りなく、のろい、に近いものでした。


愛と呼ぶには何かが多くて、足りなくて。

恋と呼ぶには何もかもが、違ったんです。


それでも、のろいではないと、ずっと信じているのです。

これは、あい、で、こい、だと。


不純物が多くて、輝きやきらめきが多すぎて、そして、あなたのこころだけが、どうしても、たった1つだけ、少なかったんだと、

今ではそう、思います。


そばにいたかったです。

でも、見ないでほしいところもたくさんありました。


好きだと言って欲しかったです。

でも、嘘はついてほしくなかったんです。


愛してる、とも言って欲しかったのです。

それでも、あなたは、


何もかもが違ったんです。


それでもわたしはきっといつまでも、

あなたに、

わたしに、

おまじないをかけるのでしょう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る