夏の終わりのその前とその先に
春の、日差しのどこまでも優しい暖かさよりも
夏の終わりのうだるような暑さが好きだ、
秋の、神様が作り出したような、高く澄んだ空よりも
夏の終わりの、先の見えない霞んだ夕焼け空が好きだ、
真冬の、ふとこぼした、儚く真っ白な吐息よりも
夏の終わりのあやふやな白さが好きなのだ。
夏の終わりの、私だけの時間が何よりも好きだった、
私だけの、時間だったのだ、
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