みえないものもしくは、
呼吸が透明であるように、時間も透明だ。
そんな風に、すべての物事は大体が透明であった。その透明をどれだけ愛せるか、大切にできるか、忘れずにいられるか。
今となっては、ふつうになってしまった何もかもを、すべての透明を、いつまでも、たからもののようにとっておけるだろうか。
あの時色づいた言葉も、愛せていたのだろうか、でも、それはわからないけど、きっと大切なものだった。
何もかもが透明で、何もかもが不明瞭で、何もかもがわからないことだらけだったけど、
きっと、なにもかも、
愛していたものだった、のだろう。
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