第7話 パートナー
俺は冷静です。
拝啓、皆さま。
私は最近異性のパートナーと一緒に住み始めました。
まるで新婚のように甘々です。
男なら誰しもが一度は憧れる、
「お風呂、ご飯、奥さん」の三択イベントも毎日のように起きています。
羨ましいですか?
変わりましょうか?
私はここ数日、ずっと彼女のことを考えています。
付き合いも短いせいか、彼女のことが全然理解出来ません。
そんな私に、彼女はいつも優しく尽くしてくれます。
しかし、私にはそんな彼女の優しさを素直に受け入れられないのです。
きっと彼女を深く理解するのは無理だと思います。
人間には無理じゃないかと思うレベルです。
何を言っているかも、はっきりとはわからないのです。
えっ?彼女にもっと興味を持てだって?
これ以上無いくらい興味を持っていますよ。
私を酷い男だと思いますか?
私は自分を全然酷い男とは思いません。
むしろ、誇らしいです。
さて、ここら辺でお開きとしましょう。
皆さま体にお気をつけて。
良きパートナーを見つけられることを願っています。
では、また機会があったら彼女との日々をお伝えします。
追伸:家に帰るとカワウソが妻のフリをしてきます。
などと、下らないことを考える余裕が生まれるくらい、さくらさんとの生活に慣れてきた。
最近では、さくらさんはちゃんとお米を用意してくれるようになった。
涙を流しながら、土下座でサバは控えて下さいと頼んだら、ちゃんとサバはやめてくれた。
翌日からアジになった。
その後、土下寝で頼み込んだら、しばらくマグロが出るようになった。
そして、帰宅すると毎回玄関で行われる、
夢の三択イベント。
このイベントも、ある法則を見つけたことによって対処可能となった。
俺は冷静です。
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