第105話 お家焼き肉

「子供の頃にさぁ、家でコタツの台の上に新聞紙並べて敷いてさぁ、その上にホットプレート乗せて、皆で焼いて食べるの、楽しかったな〜」

と私が話すと

「へ〜」

と、あいつが聞いている。

「子供の頃は、いくらでも食べれたなー。焼けるそばから口に入れたくて、弟と並んでタレの皿持って中腰で食べてたよ〜」

と、楽しい食卓の風景を懐かしむ私に







「オレ、そんな下品なことしたことない」と、バッサリ切ってきたよ。





おまえんちみたいに、ダイニングとか、テーブルとか、ナイフとフォークとか、私んちにはねがったんだよっ!

団地で電気コタツだったんだよっ!

夏だって布団取っ払ったコタツでごはん食ってたんだよ!

切りながら食べなくちゃいけない肉なんて、お家には出て来ねーんだよっ!


いきどおる私に、

今、「お里が知れるわ〜」って言ってきました!!


(ಠ益ಠ) キーーーー!!! 悔しいーー!!!










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