第86話 起床と離床の違い

昨夜、頭痛のために早めに寝る事にした。

今日は昼から仕事がある。


できれば目覚ましでは起きたくないが、うっかり寝坊すんのもおっかない。

たとえ二度寝してしまったとしても、ぎりぎり9:30に起きれば大丈夫。

だけど念の為、「ねぇ、明日の朝、わたしが起きなかったら、起きるまで起こして」とアイツに頼んで眠った。

アイツは何故か休日に早起きをする。

「わかった」と返事がきたので私は頭痛薬を飲んで眠った。


そしてさっき、目が覚めて、隣の部屋にいるアイツに「ぉーぃ、今、何時〜?」と声をかけると「はちじー」と。そして「ずずずー、ずずずー」と聞こえた。

「ぉぃ、おまい、何、食ってんの?」

「え? カップラーメンだよ」

…。

朝からなんでカップラーメン?

なんだかイラっとしたので、

「ちょっと、あんた、私を起こしに来た?」と寝転んだまま聞くと「まだ。でも、起きたらもういいよね」とのんきにカップラーメンなんて食べているので

「いや。 私はあんたに「起きるまで起こして」と言ったはず。責任を持って私を起こして」

「わかったー。お昼まで起こすー」

「ん?」


あっぶね〜!!!

アイツ、お昼まで起こせばいいと、思ってたのかよ〜

お昼から仕事なのに!!!!!

私はこうしちゃおられん!と飛び起き、

「違う!!! お昼までじゃないの!「起きるまで起こして」と頼んだの!!」とアイツの隣に行って言うと

ニコっと笑って「おはよー、起きれて良かったね」と言った。


ちっ。アイツのせいでシャッキリ起きたよ。

気分はモヤっとするけれど。

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