乾物の昆布と干し椎茸を戻して、醤油味で炊いて、細切りにしたこんにゃくと高野豆腐に、味をしみさせた今夜の一品。

たまにはこんな地味な味を、味わってもらいたい。

こういうおかずは、実はご飯によく合うのだから。

「昆布も食べなよ」

「食ったよ」

「ほんとう?」

「うん、旨かった」

「じゃあ、何味だったか言ってみ」

「こんにゃく味」

ウッソつけ、こんにゃく味ってなんだよ、

こんにゃくは味なんてないんだよ!

ったく。嘘つき。

「じゃあこの味噌汁って何味ぃ？」

「味噌汁は出汁と味噌味でしょ、」

「違うの、このぬるぬるの葉っぱぁ」

「モロヘイヤだよっ」

「じゃあ、モロヘイヤ味じゃ〜ん」

「いや、だから。モロヘイヤはあんま味ないじゃん!　味しねぇえ食材の味の話し、すんじゃないって!」

わたし、何、イライラしてるんですかね?

いや、皆さんも、あの人と居たら、こーなりますって。(눈‸눈)まじで。

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