第62話 経済
あの人は損得の話しが得意。
経済の安定が社会の安定と考える派である。
私はどちらかといえば、金はなくともそれなりの幸せがあるじゃん派。
「まあ、少し不自由があっても工夫して解決できる事もあるじゃん。物が豊かになることばかりが幸せじゃないじゃん」と言う私に対して「無駄な物をどんどん作ってどんどん消費しないと、雇用も経済も伸びないんだよ」
という意見。
「カネカネって嫌なヤローだなっ」って言いたくなるけど、確かにそうだし。何よりあの人に扶養されている立場でそんな生意気な事は言えない。
さて、そんなあの人が
「このまま衰退するのでは…」と心配する業界がある。
「まあ、無理だろうな…」いつになく真面目な顔で思案している。
「時代が変わっていくとはこういうことなんだな」としみじみと。
「だって無理でしょ〜、ソーシャルディスタンスのキャバクラなんてなんの意味があるのさ。誰も行かね〜だろ。」
はーぁ。なるほど。
難しい顔してそういう経済ね。
あらゆる角度から経済を分析し、多職種の雇用を考える事ができるあなたを尊敬しま
っす。
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