第2話 いつもの狩り

 森の狩場についたカエデは早速獲物を探した。しばらくして、前に動く何かを発見した。

 何かは分からなかったので、スキルの千里眼を使った。その結果、それはゴブリンであった。その数3体。


一応自分のステータスを確認ておきたかったので、


「ステータス確認」


 と、言うと目の前にステータスの書かれた木の板、ステータスボードが出てきた。ちなみにこれを使うのにもこの世界の人ならほとんど誰でも持っている魔力というものを使う。


ーーーーーーステータスーーーーーーー

カエデ(♂)15歳 Lv20

ステータス変化総量±0|変化量

体力 40/40|40|±0

魔力量 32/33|33|±0

攻撃力 32|32|±0

魔力 10|10|±0

防御力 41|41|±0

俊敏 68|68|±0

運 180|180|±0


スキル

千里眼 Lv2/10

遠くにあるものを見ることが出来る。レベルにより見える範囲が変わる。

夜目 Lv1/5

くらい場所での視野補正。レベルにより暗い場所の見やすさが変わる。

弓術 Lv4/15

弓を扱えるようになる。レベルによりどれだけ扱えるかが変わる。

短剣術 Lv2/15

短剣を扱えるようになる。レベルによりどれだけ扱えるかが変わる。

隠密 Lv5/10

隠密能力の補正。レベルによりどれだけ隠れられるかが変わる。

森走りんそう Lv7/10

森の中を走った時の俊敏能力補正。レベルにより補正の能力が変わる。


称号

ゴブリン殺し

ゴブリンを100体以上殺したものに与えられる称号。ゴブリン系の敵に対してステータス10%上昇

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 という感じであった。


 ちなみに運は生まれた時にだいたいが決まり、他人にとって良いことをすると上がり逆に悪いことをすると下がる。生まれた時にだいたいが決まってしまうので生まれた時の才能の方が大きいのだ。


「ステータス確認終了」


 そう言ってステータスボードが目の前から消えた。

 ゴブリン程度なら短剣でも殺せるので短剣を出してゴブリンに向かって走っていった。


 森走のスキルのおかげでそこそこ遠くにいるゴブリンに7秒も掛からずに探検の範囲内に入った。ゴブリンはその動きを見えていないようだったので、走った勢いのまま1体を殺した。


「グギャァァァア!」


 仲間が殺された怒りでこちらに棍棒を振ってきたが遅かったため、一瞬で詰め寄り殺した。あと一体は、死角から殴ろうとし、そのまま攻撃が当たった。しかし、防御力がゴブリンの攻撃よりも高いので傷がつかなかった。


「やっぱりゴブリンって弱いな」


ホントならこの歳でゴブリン3体を相手にするとたいていの場合負けるが、カエデは大人たちに鍛えられたり、毎日森に行っていたりするのでそこらの人よりは強くなっていた。


「おっと、ゴブリンがうさぎを捕まえてたのか。しかも5匹いるじゃん、ラッキー」


 運のステータスが高すぎるためにこういった幸運が起こることが沢山ある。この前も鹿を弓で狙った時に矢がその鹿の健を貫いた後にその健の後ろにいたうさぎまで矢が届いたのである。


「よし、これだけ取れれば大丈夫か」


そうして矢を消費することなく終わらせられたのである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る