　そう～？　玄関内に入った筈なのに～？　いつまで経っても～？　屋敷内へと入室してこない自身の主……。

　そう～？　黒き覇王籍が？　いつまで経っても入室してこないので～。

　何処かの～？　誰かさんが～？　慌ただしく～。自身の主さまをお出迎えにきたのだ。

　そう～？　こんな感じでね～？

「籍～！　お帰り～！」

　と。紅玉の瞳で、笑みを浮かべながら、優艶な褐色の肌をもつ女性が……？

　そう～？　以前の物語の中にも出場したが。物の怪化……。

　そう～？　精霊であるダークエルフ化していない覇王妃さまの姿が……。

　それも～？　籍の所持しているＴシャツ一枚だけを着衣の上に？　自身の腹部の下の優艶な下着は曝け出したままの状態で～。彼女の愛する半身である籍をお迎えにきたのだ。

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