第149話 秦学園の姫様、何かをお忘れ?(4)

 だから「もう~」と、不満を漏らし。その後は? 「(もう~。籍~。籍のことなど知らない。知らないのだから~。だからねぇ~、籍は~)」と、己の心の中で不満と嘆きを漏らす胡亥姫さまなのだが。


 男! 男性! 殿方と申す。世の者達は、皆こんな感じ。こんな具合、様子だから気にしなくてもいい。いいと思うぞ。


 う~ん、でもね? 胡亥姫さま……。




 麗しく、艶やか、官能的な小悪魔である貴女さまなのだが。何か籍に、伝え、告げないといけないことがある。あったのではないのですか? あの巨大な秦帝国を滅ぼしたとされる皇帝……。



 いや今は、女体化か? 転生者になると思うから? 秦の太后殿下と呼んだ方がいいのかな? 胡亥姫さまのことを?



 またそんな立場、権威、恐ろしい姫伝下の話しを聞かなくてもいいのかな、籍は? ゲームをプレイする行為をやめる。ちゃんとやめてね。聞いた方がいいと思う。


 う~ん、もしかすると? 只今君?


 まあ、籍の事なのだが。君の部屋で大暴れ、格闘、乱闘をしている二人の麗しい女性達──。


 籍、君の大事な妃達二人の喧嘩! 乱闘と言う奴かもしれないからだよ。


 だから秦帝国の胡亥姫殿下の話しをちゃんと聞こうね、籍。籍……。



 ◇◇◇◇◇

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る